
この記事をまとめると
■フィアットが電動三輪車の「トリス」を発表、ヒョンデも同じく「E3W」を発表している
■ここへきて世界的なメジャーメーカーがマイクロモビリティの分野に参入している
■BEV軽トラック&軽バンが日本車の新しい伝説を作っていくことになるかもしれない
新たな分野に商機を見いだしたフィアットとヒョンデ
ステランティスグループ傘下のフィアットは2025年5月21日(水)に、ブランド初の三輪電気自動車タイプのマイクロモビリティ「TRIS(トリス)」を発表した。マイクロモビリティサイズの電動商用車となるトリスには、報道資料によるとシャシーキャビン、フラットベッド、ピックアップの3タイプ構成となっている。
画像を見てもわかるとおり、見た目は東南アジアや中東、アフリカなど広くラストワンモビリティとして活躍している、日本では「トゥクトゥク」として有名なのが三輪タクシーとなる。たとえばインドネシアでは「バジャイ」、インドでは「リキシャ」など、トリスは地域によって呼び名の異なるマイクロ三輪タクシーのベースになることも容易に察しがつく。
内蔵充電システムと220ボルトプラグを搭載しており、家庭用コンセントからも充電を可能としている。航続距離は90kmとなり、手ごろな価格で提供できる商用車として開発したとしている。
トリスに先立ち、2025年1月にインドで開催された、バーラト・モビリティ・グローバル・エキスポ2025として開催されるイベントのひとつ、「オートエキスポ2025」にて韓国のヒョンデ自動車は、地元インドのTVSモーターとの提携を前提とした、電動三輪(四輪もあり)マイクロモビリティのコンセプトモデルを発表した。
ヒョンデはあくまでインド市場に特化したプロジェクトとしているが、フィアットは中東やアフリカなど広く新興国市場が視野に入ったプロダクトとなっているようである。