
この記事をまとめると
■マツダが麻布台ヒルズにR&Dセンターを開設するとともに東京本社も移転
■電動化・知能化に対応するためソフトウェア技術者が働きやすい環境を用意
■働きやすさと働きがいを追求し、従業員全員がいきいきと働ける会社づくりを実現する
すべては、「ひと中心」という理念のもとに
マツダは、東京都港区の麻布台ヒルズに新たな研究開発機関「マツダR&Dセンター東京(略称:MRT)」を開設し、東京本社も従来の霞が関ビルからMRTと同じ麻布台ヒルズへと移転した。
自動車業界を取り巻く環境が目まぐるしく変化するこの時代のなかでも、引きつづき「選ばれるブランド」でありつづけるため、走る歓びやデザイン、品質という元来からの強みを磨き上げつつ、電動化・知能化への対応を着実にする。
この方針を形にするため、MRTおよび東京本社を通じて、研究開発/販売・マーケティング/人材採用の3つの分野で首都圏の機能を充実させる。
MRTでは、知能化に柔軟に対応するためにソフトウェア開発を充実させていく。ソフトウェアエンジニアが働きやすい環境を用意して人材を積極的に採用しつつ、首都圏の大学や企業、研究機関と協力する体制を進める。
一方、東京本社では、従来の広報、渉外、営業などに加えて、国内ビジネスの構造変革を進めるためのマーケティング機能や、会社全体の人材を積極的に採用する。
マツダの滝村典之(たかむら のりゆき)執行役員は「マツダはひとがもっとも重要な資本という考えのもと、人材活躍の最大化の取り組みを推進しており、この度の取り組みもその一環です。また、麻布台は、古くから外交の中心地でありながら、いまもなお進化を続けるエリアです。マツダも新たな拠点から、マツダにかかわるすべての人にいきいきとする体験を届け、選ばれるブランドでありつづけたいと思います」と述べている。
マツダは、今後も「ひと中心」の考えのもと、働きやすさと働きがいの追求により、従業員全員が誇りをもてる魅力的な会社づくりを実現していくとしている。
これまで広島と横浜のみだったR&Dセンターが東京に開設され、本社も移転したことにより、これまで流出が課題であった都内に向けたソフトウェア技術者や全社的な幅広い人材採用をも見込めることだろう。また、自らに誇りをもっていきいきと働ける従業員が今後ひとりでも多く活躍していくことにも期待が高まる。