
この記事をまとめると
■新車販売の世界において6月は暦年締めでの上半期末であり四半期決算月となる
■新車全体で見るとN-BOXが1番売れているがダイハツの新型ムーヴも健闘している
■トヨタはマイナーチェンジや新車を控えており受注停止を行っているモデルも目立つ
新車がお得に買える6月の戦果は?
例年6月は暦年(1~12月)締めでの上半期末であり、四半期決算月でもあるので、事業年度末(3月末)ほど大騒ぎするタイミングではないが、好条件で新車を買える“知るひとぞ知る”時期となっている。
2025年6月単月締めでの車名(通称名)別での新車ランキングを、登録車は自販連(日本自動車販売協会連合会)、軽自動車は全軽自協(全国軽自動車協会連合会)の統計をベースに、登録車と軽自動車を合算(含軽統計)してみると、もっとも売れたのは今回もホンダN-BOXで1万6158台であった。ただ、ここで注目すべきは軽自動車のみではなく、登録車を合算しても2位となったのがダイハツ・ムーヴ(1万2765台)だったということ。
ムーヴは一連の認証問題の影響などもあり、当初予定より2年遅れて2025年6月5日に新型を発表している。新型の発表が遅れていた間は、派生車種のムーヴキャンバスが台数を稼ぎ出したなか、6月5日、つまり6月上旬発表だったのでディーラー試乗車としての新規届け出も重なり、それがさらにムーヴキャンバスと合算され、首位N-BOXに約4000台まで迫ったと考えられる。登録車ではトヨタ・ヤリスが合算統計では1万1943台を販売し3位となったのが最上位となっている。
2025年6月単月での販売台数を前年同期と比べるとほぼ横ばいとなっており、2025年1月からの累計販売台数も横ばい状態となっている。ほぼ変わらないので、トップ=N-BOXは当たり前のようにも見えるのだが、その勢いには陰りというものが目立ってきているようにも見える。また、軽自動車ではBEV(バッテリー電気自動車)となるサクラの失速傾向も依然として目立っている。
事実、前年同期比で75.6%となっており、納期も先行発注しているもので希望と合えば、意外なほど早いだけではなく、値引きについてもかなり期待がもてる状況となっているようだ。