
この記事をまとめると
■右折を開始したあとに直進すると「指定通行区分違反」となるため違反扱いに
■車線境界線が黄色なら進路変更不可で白線なら変更できるケースもあり
■交差点手前30m以内は「追い越し」禁止だが「進路変更」は許されている
右折レーンからの進路変更はルール違反?
交差点を直進しようとしていたものの、右折レーンに入ってしまった! という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。このようなとき、進路を変えて直進レーンに移動してもよいのでしょうか。今回は、右折レーンに並んでいたときに直進レーンに進路を変更してよいのか解説します。
交差点の右折レーンから右折を始めたときは右折しかできない
交差点の右折レーンに並んでいて、前のクルマに続いて右折を開始し(停止線を超え)、「あっ、この交差点は直進だった!」と気がついたときに、右折をやめて直進することはできません。
右折レーンから右折を開始したあとに交差点を直進した場合、指定通行区分違反となります。そのため、右折を開始してから直進に変更することはできません。
もし、右折を開始したときに交差点を直進することに気づいた場合は、右折したあとでリルートしましょう。
交差点の手前30m以内は追い越し禁止だが……
右折レーンに並んでいるときに、交差点を直進することに気づいた場合、右折レーンから直進レーンに進路を変えることはできるのでしょうか。
この答えは、「車線境界線の色によって異なる」が正解となります。右折レーンと直進レーンを区切る車線境界線が黄色の場合は進路変更が禁止されているため、右折レーンから直進レーンに進路を変えることはできません。しかし、右折レーンと直進レーンを区切る車線境界線が黄色でない場合は進路変更することができます。
この話を聞くと、「交差点の手前30m以内は進路変更禁止ではなかったっけ?」という疑問が浮かぶ方もいるでしょう。じつは、交差点の手前30m以内は追い越しが禁止されている場所となります。そのため、進路変更は問題ないのです。
線の色と停止線手前での判断がポイント
交差点を直進しようとしていたものの、誤って右折レーンに入ってしまうという経験は誰もが一度はすることです。もし、直進しなければならない交差点で右折レーンに入っていることに気づいた場合は、車線境界線の色と自車がいる場所によって右折するか進路変更するか判断してください。
繰り返しとなりますが、交差点に入ってしまったり、車線境界線の色が黄色の場合は右折するほかありません。
そのため、交差点を直進する予定だったものの誤って右折レーンに入ってしまったときは、判断ミスをしないためにも一度右折をしてからリルートするほうが安全だといえるでしょう。