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昔は漢字1文字だったが今は4文字もあり! 明日誰かに話したいナンバープレートの「地名」トリビア (1/2ページ)

昔は漢字1文字だったが今は4文字もあり! 明日誰かに話したいナンバープレートの「地名」トリビア

この記事をまとめると

■ナンバープレートの「地名」の部分について考察

■ナンバープレートの地名はかつては頭文字のみで時代と共に細分化されていった

■当地ナンバー制度で表記の多様化が進み、4文字やひらがな表記など一部に例外も存在する

意外と気になるナンバープレートの表記

 公道でクルマを運行するには、運輸局にその車両を登録した証の「自動車登録番号標」、いわゆるナンバープレートを装着しなければなりません。いまでは、希望番号制度の導入で大きな4桁の数字部分はある程度任意の数字が選べるようになりましたが、その上段にある地域名の部分は、原則的に任意では選ぶことができません。

 そのため、登録を行う地域の地名が強制的にあてはめられてしまうので、地域によっては「羨ましい」や「ダサい」などの格差が生じてしまい、そのことで悩むオーナーがいまでもあとを絶ちません。ここではそのナンバープレートの地名表示にスポットを当てて、少し掘り下げていきたいと思います。

■地名表示の変遷

 ナンバープレートはその車両を登録する管轄の運輸支局が発行するものなので、上段に記される地名の表記は、その運輸支局または自動車検査登録事務所の所在地に縛られます。

 日本のモータリゼーションがこれから発展を迎えようとしていた1949年に、各都道府県にそれぞれ一カ所ずつ運輸局(当時は陸運局)の支所が設置され、それから2年後の1951年に「道路運送車両法」が施行されて自動車の登録が義務づけられました。その登録の証として、車両に装着される「自動車登録番号標」が交付されるようになりました。

 この時代はまだ41都府県+北海道の7拠点で合計48種しかなかったため、識別のしやすさもあって、各都道府県の頭文字の1文字だけが表記されていました。

 このときは例外として、東京都は無記、北海道はそれぞれの支所の頭二文字を、そして愛知や愛媛など重複する場合は登録台数が少ないほうを2文字としていたようです。

 ちなみに鳥取県と島根県は隣り合って「鳥」と「島」という識別しづらい関係にあったため、鳥取を「鳥」、島根は「嶋」とする妥協案が採用されたそうです。「嶋」ナンバーはかなりレアといえるでしょう。

 また、この時期はまだ登録台数が少なかったために地名の右の分類数字も1桁でしたので、旧車界隈ではその当時ナンバーを継続しているケースを「シングル(ナンバー)」と称してリスペクトしています。

 それから日本の経済が右肩上がりで成長し、それにつれて自動車の登録台数が大きく増えたため、登録台数の多い大都市部を擁するところから陸運支局を増やす対策が行われました。その流れでナンバープレートは1964年に各支局の所在地を表示するというように変更されました。

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