
この記事をまとめると
■コインパーキングはクルマで出かけた際に便利な施設だ
■高額紙幣が使えなかったり機械が壊れているケースも珍しくない
■トラブルが発覚したら慌てずに機械に書かれている連絡先に連絡するのが先決だ
コインパーキングにおけるトラブル対処法
仕事やレジャーなど、クルマで出かけるときに考えておかないとならない重要な要素のひとつが、駐車場の問題でしょう。しっかり計画を練ったはずなのに、駐車場の空きが見つからなかったり、精算や出庫のトラブルに遭って予定が大きく変更を余儀なくされてしまった……という事態は歓迎したくありませんね。
しかし、そういったトラブルというものは、いくら計算していても避けられないときはあるものです。
係員がいる駐車場ならば相談したり苦情を伝えたりできますが、無人のコインパーキングではその場での対処がわからずに途方に暮れてしまうケースもあるでしょう。
ここではそんなコインパーキングの精算時のトラブルについて、いざというときにロスを最小限に抑えられるように、対処の方法を考えてみましょう。
■トラブルの種類別に対処方法を考えてみる
コインパーキングを利用する際のトラブルはいろいろあると思いますが、ここでは精算や出庫時のトラブルについて、その対処方法を考えていきましょう。
●料金を支払おうとしたら万札しか持ち合わせがなかった
このケースはコインパーキングについての苦労話としてよく聞かれます。都市部を中心に移動が多い職種であるタレントが、「繁華街のコインパーキングを1時間ほど利用したら3000円を軽く超えていてビックリ! まあそれはいいんだけど、支払おうとしたら千円札しか使えなくて、両替のためにコンビニを探しているうちに料金が4000円になっていた!」と憤慨したエピソードを語っていたこともありました。
たしかに、高額な設定の場所で千円札しか受け付けていないというのでは、理不尽さを感じる気持ちもわかります。
「駐める前に確認しとけ!」というもっともなご意見もありますが、不可抗力で時間を食ってしまうこともありますので、何とかしてほしいと共感する人も少なくないでしょう。
これについては、現金以外の支払い方法を取るのも手です。以前よりクレジットカードでの支払いができるところや、スマホの各種アプリ決済に対応している精算機も増えてきましたので、それらの方法を取ることで、両替などの二度手間を防げます。
●精算してないのにロック板が下がっているけどこのまま出庫していいの?
コインパーキングの設備も機械なので、故障や不具合というトラブルは避けられません。ロック板は車輪に踏まれて大きな荷重が掛かる部分なので、機械的な故障が起こることも十分考えられます。この場合「このまま精算しないで出ちゃおうか」という考えが、よぎることがないとはいえません。
しかし、有料の施設を利用したぶんは支払いの義務が発生します。
無精算による出庫は無銭飲食と同じ行為なので、「偽計業務妨害罪」や「威力業務妨害罪」(共に3年以下の懲役又は50万円以下の罰金)に問われるようです。無人のコインパーキングには監視カメラが設置されていることが多く、入出庫はすべて記録されていますので、あとで不正出庫分を運営会社から請求される可能性が高いです。請求内容は利用料金だけでなく、未納金、違約金、利用者特定の調査費用などの分も加算される場合もあります。
これを拒否すると、最終的に民事訴訟や逮捕に至るので、ちゃんと正規の料金を払うに、越したことはありません。