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「クルマ壊れた! JAFに電話」は大型車は対応外だった! 大型トラックならではのレッカー事情とは (1/2ページ)

「クルマ壊れた! JAFに電話」は大型車は対応外だった! 大型トラックならではのレッカー事情とは

この記事をまとめると

■大型トラックを牽引するための車両は特別な車両となる

■大型レッカーは一般的なレッカー車では対応できないサイズや重量の車両も牽引可能だ

■トラックを牽引するときはシャフト抜きをする必要がある

大型トラックってどうやって牽引するの?

 故障してしまった大型トラックを同じような大きさのレッカー車が牽引している光景を見たことがあるだろうか? ただでさえ全長が長い大型トラックを、さらに大きなレッカー車で牽引する姿は圧巻という表現がぴったりだ。そして、もちろんだが重量がハンパないトラックを牽引するレッカー車は、一般的なレッカー車とは違い、特別な車両となる。

 まず、大型トラックが故障してしまった場合、どうすればいいのだろうか。クルマ関係で困ったときは一般社団法人 日本自動車連盟、つまりJAFのロードサービスを使って引っ張ってもらえばいいのでは? と思うかもしれないが、話はそんなに簡単ではない。

 そもそもJAFの利用約款によると牽引してもらえるのは、「自動車検査証に記載された車両重量が3000㎏以下であり、かつ最大積載量 が2000㎏以下の自動車であること。上記に該当する車両であっても、車両の総重量が、3000㎏超えている場合は、JAFの装備能力の制限により次のロードサービス(パンク修理、落輪・落込み・スタック時の救援、車両のけん引・搬送)をご利用いただくことができません」とあるので、大型トラックは残念ながら牽引はしてもらえない。

 ではどうするのか? そこで登場するのが大型レッカーというわけだ。大型レッカーは、大型車両を安全かつ効果的に運ぶために設計されており、その頑丈なフレームや強力なエンジンは、数十トンにも及ぶ重量を支える能力をもっているため、一般的なレッカー車では対応できないサイズや重量の車両も牽引することができる。

 そのレッカー車にはいくつかの種類があるが、フラットベッド型と呼ばれるタイプは、車両全体を載せることができる平らな荷台をもつので、牽引というよりは車体ごと荷台に載せて運ぶといった感じだ。そしてもうひとつ、一般的な牽引ができるのがホイールリフト型と呼ばれるレッカー車だ。こちらはクルマの前輪(または後輪)をもち上げて運搬するスタイルとなる。

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