WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

ドイツでついに「ながらスマホ検知オービス」が稼働! 日本より罰則が厳しくても減らない運転中のながらスマホ (1/2ページ)

ドイツでついに「ながらスマホ検知オービス」が稼働! 日本より罰則が厳しくても減らない運転中のながらスマホ

この記事をまとめると

■ドイツにも日本と同様にオービスがあちこちに設置されている

■スピードだけでなく運転中のスマートフォン操作も監視対象だ

■オービスにスピード違反とスマートフォン操作が記録されると罰則が重くなる

ドイツでのオービスによる取り締まりは日本以上に厳格

 ドイツより先に2020年末から隣国オランダで正式に採用されているスマートフォン用のオービス。ドイツでは一定のテスト期間を経て、今年の3月1日から正式にドイツのアウトバーンで稼働している。

 正式稼働の前に罰則なしの条件で2022年6~8月にトリアで3カ月間(テスト稼働日47日間)のスマートフォン用オービスのテスト稼働をした際には、期間中に327件の運転中にスマートフォンを使用のドライバーがオービスによって感知されたという。

 その後はマインツへ場所を移して2022年9~11月(テスト稼働日42日)テストが行われ、その際にはトリアを大幅に上まわる941件の違反が見つかった。このテスト期間には違反切符の発行や罰金の処罰は行われなかったとはいえ、その数は想像を遥かに上まわったに違いない。

 AIの技術を駆使した超高速対応のスマートフォン検挙のオービスは、現在ドイツ国内でラインラント-プファルツ州のマインツ付近のアウトバーン60号線(A60)上の1カ所のみに設置されているのだが、段階的に同州の5カ所に増設予定とのことだ。ほかの15の州での導入は、現時点では発表されてはいないとはいえ、徐々に採用・設置されるのではないかと予想される。

 一方で、ドイツ国内に多く設置されている固定式及び移動式のオービスに、偶然スマートフォンで通話/操作している姿を速度違反と一緒に撮影された場合は処罰の対象となることはいうまでもない。

 ドイツのアウトバーンでは、区間的に速度制限解除となり、いわゆる「速度無制限」で走行することが可能だが、とくに日中には混雑が激しく、必ずしも飛ばし放題という状況になることは難しいうえ、昨今のガソリン価格の高騰の影響も多少なり左右しているのか、とんでもなく飛ばすクルマは以前と比べて随分と減ったと感じる。

 基本的に速度制限解除の区間にオービスは設置されていないものの、その区間が路面整備や車線拡張工事等が行われていていて速度制限下にある場合には、仮設のオービスが設置されている場合があるので注意が必要だ。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了