
この記事をまとめると
■警察の捜査車両としてトヨタ・プレミオやアリオンがよく使われていた
■スズキ・キザシも定番車両であったがレアな車両なため秘匿性に欠けていた
■新車の実用セダンがほとんどないので今後は覆面パトカーとしてセダンが使われない可能性がある
覆面パトカーの候補が減っている
少し前まで警察の覆面捜査車両(以下:覆面パトカー)といえば、トヨタ・アリオンまたは同プレミオが全国の定番であった。ほかにスズキ・キザシというのもあったが、ほぼほぼ街なかで見かけるキザシは覆面パトカーといってもいい状況であったので、覆面パトカーでありながら警察車両ということはバレバレであった。
都内某所の裏路地を歩いていたら、キザシの鼻先が見える状態で路上駐車していた、もしやと思ったら案の定、刑事が張り込みをしていた。車種まで特定できないひとであっても、あまり世のなかで見かけないクルマが不自然に停車していれば目立ち度は抜群だ。
そんな覆面パトカーの鉄板車種であったアリオンとプレミオが2021年3月に終売となり、覆面パトカーの後継車両はまさに戦国時代を迎えた。タクシー車両などでもそうだが、明らかに正統な後継車両がないと、さまざまな車種がタクシーや覆面パトカーとして登場してくるのである。
筆者が見ていて、アリオン&プレミオがなくなったあとに目立っていたのがカムリといえよう。とはいえ、アリオン&プレミオが5ナンバーサイズなのに対し、カムリは3ナンバーサイズでもかなり大柄となるので、「どうかなあ」と思っていたら、カムリも現行車種がラインアップとならず、現状では日本国内に世界的に売られている現行モデルの設定はない。