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【試乗】デビュー時から歴代GRヤリスに乗るオーナーが進化型を試す! 驚くべき走行性能の向上にもうメロメロ!! (1/2ページ)

【試乗】デビュー時から歴代GRヤリスに乗るオーナーが進化型を試す! 驚くべき走行性能の向上にもうメロメロ!!

この記事をまとめると

GRヤリスがマイナーチェンジを実施

■パーツや制御の見直しが行われた

■エアロパーツを装備した「エアロパフォーマンスパッケージ」も登場した

GRヤリスがまた進化した!

 2020年にデビューしたGRヤリス(20年式)。2024年にはビッグマイナーチェンジが施された進化型GRヤリスが登場(24式)。また、GR-DATを搭載したATモデルも発売。そして2025年4月、さらに進化したモデル(25式)が発売された。

 25式はどのような進化を遂げたのか、袖ヶ浦フォレストレースウェイで試乗した。

 25式MTモデルでは、「クルマとの一体感の進化」として、フロントロアアームとロアボールジョイント、リヤサスペンションメンバーとボディ、リヤショックアブソーバーとボディを締結するボルトの形状を変えることにより、締結剛性を向上。しかし、剛性が高まったぶん、路面からの入力のダイレクト感も増すため乗り心地は悪くなる。そこで、ショックアブソーバーの減衰力を変更。グリップ感や接地性を改善した。合わせて、電動パワーステアリングのチューニングも変更し、リニア感を改善したとのこと。

 実際のドライブフィールを確認すべくコースイン。

 GRヤリスにはドライブモードスイッチが装備され、ノーマル/スポーツ/エコの3つのモードを選べるが、これはスポーツを選択。アクセルレスポンスが高まり、ステアリング操舵力もちょっと重めの設定だ。また、20式から24式への進化の際、4WDモードの前後トルク配分も変更されている。これにはNORMAL/GRAVEL/TRACKがあり、まずはGRAVELを選択。

 タイヤが転がり出した瞬間から、乗り心地が飛躍的に改善されているのがわかる。ちなみに私、2020年からプライベートカーでGRヤリスに乗っているので、このあたりの感度は高いのだ。ステアリングフィールもすっきりしている。ペースを上げていくと、全体的にしっかり感が増し、接地感の高さがある。24式の発売当時もこのコースを走っているので、違いがわかりやすい。

 もっとも顕著なのは2コーナー。1コーナーを立ち上がってから緩やかな上り、そして緩やかな右コーナーだが頂点がややブラインドになっていて、その先は下り。GRヤリスだと3速全開で行けるのだが、私は24式で走ったときには若干アクセルが戻ってしまっていた。

 逆にいえば、ドライバーが全開で行けない”不安感”を感じていたわけだ。それは、ロール感であったり、接地感であったり、あるいはステアリングを介してのフィールであったり。でも、25式ではギリ全開で行けた。それだけ”安心感”が増しているということだ。

 ステアリングの手応えもわかりやすい。直進性も高く、剛性感や接地感に加え、おそらくはロールしていく感覚も微妙に24式とは違うのだろう。ボディはガッシリ、サスペンションはしなやかさが増しているのにリヤのシッカリ感はある。

 その先のヘアピンコーナーでは、4WDモードの違いがわかりやすかった。GRAVELでは、ブレーキの使い方によっては進入でオーバーステアになるくらい向きが変わり、立ち上がりのトラクションは強烈。「曲げる」のが得意ならば、じつはTRACKよりGRAVELのほうが速いかも。

 そのTRACKモードはリヤにイニシャルトルクを残し、コーナリング時はトルク配分が変わってクルマが勝手に曲がってくれる感覚なので、より安心してサーキットを楽しめる。モード選択は好みだが、いずれをチョイスしても進化はしっかり確認できた。

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