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ターボもなきゃ4WDも設定なし……これをセリカと呼ばせるのか? 乗ればいいクルマだけど販売的には失敗した7代目セリカの残念っぷり (2/2ページ)

ターボもなきゃ4WDも設定なし……これをセリカと呼ばせるのか? 乗ればいいクルマだけど販売的には失敗した7代目セリカの残念っぷり

この記事をまとめると

■トヨタ・セリカは日本車初のスペシャルティカーだ

■6代目モデルはトヨタの人気クーペモデルだった

■7代目に関してはイメージが従来からガラリと変わり評価がわかれた

どうにもパッとしない悲運の7代目

 トヨタ・セリカといえば、昭和の1970年から2006年まで製造、販売されていた、70年代の日本の自動車史に残る、モータースポーツでも活躍した名車、日本車初のスペシャルティカーだった。昭和のクルマ好きにとって、とくに初代の3ドアリフトバックは憧れの存在だったはずだ。

 そして1985年に登場した、映画「私をスキーに連れてって」の劇車となった4代目のフルタイム4WD、GT-FOURはスキーリゾートのエクスプレス、デートカーとしてセリカ人気を爆発的に高めた1台としても有名だ。4代目、5代目ではリトラクタブルヘッドライトを採用。これもセリカ人気に拍車をかけたものだった。6代目ではそれまでのセリカのイメージを一新する丸みを帯びたスタイリングとなり、ヘッドライトも丸目4灯に大変身。

 そして1999年に最後のセリカ、7代目が登場するのだが、CALTY(トヨタがアメリカで設立したデザインスタジオ)による、ダウンサイジングされ、「ライト感覚な新感覚GT」=ライトウェイトクーペとなったエクステリアデザインはけっこうクセの強いもので賛否両論だったと記憶している。

 具体的には、縦長のヘッドライトと前傾したショルダーライン、角ばったリヤセクションで構成され、ボディサイズは6代目の全長4420×全幅1750×全高1305mm、ホイールベース2535mmから、全長4335×全幅1735×全高1305mmにダウンサイズされたものの、ホイールベースは2600mmとむしろ伸びているのが特徴だ。

 発売当時のトヨタのリリースによれば、エクステリアデザインは「軽快な走りを予感させる先進的プロポーションをロングホイールベース、ショートオーバーハングと組み合わせワンモーションシルエットを表現」、「フロントは、遠目でもひと目でわかる縦長の特徴的なヘッドライトとフードのエアインテークによりエキサイティングなマスクを演出」、「サイドラインは、ボリュームのあるフェンダーとダイナミックなベルト&キャラクターラインとのコンビネーションにより新しいテイストを表現」、「リヤは、垂直方向のキャラクターラインと、低く安定感がありタイヤの踏ん張り感を強調したデザインで新鮮な意匠を追求」とある。

 一方、インテリアは「ドライバーとパートナーの空間共有を強調したスポーティなインテリア」とされ、スポーツシートの採用もあってコクピット感ある熱い空間に仕上がっていたのである。

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