
この記事をまとめると
■2027年に実用化予定の次世代ProPILOTを搭載した試作車に試乗
■複雑な市街地走行をAI制御で実現し完全ハンズオフでの走行が可能となっている
■歩行者や駐車車両を的確に回避しマナーを守る運転はベテランドライバーの域だった
一般道でのハンズオフが実現間近
最近はスバルのアイサイトXのように、進化した運転支援機能が登場しているが、作動するルートは原則として自動車専用道路上のみだ。一般道路上には、歩行者や自転車がいたり車両の動きも複雑だから、運転支援機能を使うのが難しい。
しかし今後は、運転支援機能の作動範囲も一般道路上まで広がる。日産の次世代プロパイロットは、そこを目指して開発された。AIを使った新たなソフトウェアと新世代のセンサーにより、一般道路上でも運転支援機能が作動する。
そこで、次世代プロパイロットを搭載する日産アリアの試作車に試乗した。試乗コースは、東京都港区の東京プリンスホテルを出発して、右左折を繰り返しながら帝国ホテルの前を通り、日比谷の交差点を右折する。そのまま進んで銀座を右折して、東京プリンスホテルまで戻るものだ。途中で銀座の一方通行の狭い道を通り、混雑した交差点も右左折するから難易度が高い。このルートを運転席に座る開発者は操作せず、次世代プロパイロットだけで走りとおす。
はたして、次世代プロパイロットは、セレナやノートに搭載される「プロパイロット」の名称が付くものの、その機能は格段に進化していた。