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正式にはなんて呼ぶ? 「ハンドルorステアリング」「サイドブレーキorパーキングブレーキ」など人によって違うクルマ用語のホントのところ (1/2ページ)

正式にはなんて呼ぶ? 「ハンドルorステアリング」「サイドブレーキorパーキングブレーキ」など人によって違うクルマ用語のホントのところ

この記事をまとめると

■自動車用語のなかには同じモノでも時代や構造で呼称が変化し意味の混乱を招く言葉がある

■「サイドブレーキ」「ステアリング」「シャシー」などが挙げられ誤用や和製英語も多い

■言葉の背景を知れば技術と文化の移り変わりが見えてくるといえる

自動車用語、正しい意味を知らずに使ってない?

 クルマの用語は「まったく同じモノを指しているはずなのに、ぜんぜん違う呼び方も存在しているもの」があったり、「微妙に違う、または明らかに違うモノなのに、同じ呼ばれ方がされちゃってるもの」もあったりして、なかなかややこしい。そんなややこしいクルマ用語のなかでもとくに代表的なものを、あらためて整理してみることにしよう。

●「パーキングブレーキ」と「サイドブレーキ」

 パーキングブレーキは「駐車の際に使用するブレーキ」の総称。以前は運転席のサイドにあるレバーを引き上げる方式のパーキングブレーキが主流だったため、パーキングブレーキは主に「サイドブレーキ」と呼ばれていた。

 そして、現在のパーキングブレーキは必ずしも運転席のサイドにあるとは限らず、レバーを引っ張り上げるタイプでもなかったりするわけだが、昭和世代はいまでも、足踏み式パーキングブレーキのことも「サイドブレーキ」と呼びがちだ。

●「ステアリング」と「ハンドル」

 これはどちらも日本語においては同じモノを指しているが、あの輪っかを英語および米語で正しく呼ぶなら「ステアリングホイール(steering wheel)」であり、単にステアリングというと「操舵する」という意味になってしまう。そして、ハンドル(handle)は「取っ手」という意味だ。

 要するに「ステアリング」も「ハンドル」も自動車関係の用語としては和製英語なわけだが、ちょっと格好をつけたいとき、ライターやジャーナリストはハンドルではなく「ステアリング」という和製英語を使いたがる傾向がある。

●「カーブ」と「コーナー」

 これもまったく同じモノを指しているカタカナ日本語だが、先ほどの場合と同様にちょっと格好をつけたいとき、人は「カーブ」ではなく「コーナー」と書きたがったり、いいたがったりする。

 英語の意味としては、カーブ(curve)は「道路や川などの湾曲部」で、コーナー(corner)は「角、隅」ということになるため、どちらかといえばカーブというほうが日本語としては正しい。だがクルマ好きはついついカーブのことを、サーキット由来の言葉である「コーナー」といってしまう。

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