WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

近頃ポロシャツ制服の新車セールスマンが増えている! スーツがいいか制服がいいかを考えてみた (2/2ページ)

近頃ポロシャツ制服の新車セールスマンが増えている! スーツがいいか制服がいいかを考えてみた

この記事をまとめると

■新車販売の現場でポロシャツなどを着用する「制服化」の流れが進みつつある

■歩合主体の「個人営業」からチーム志向の販売体制への変化が背景にある

■統一感は出るものの同調圧力による強制的な着用には課題も残る

「セールスマン=スーツ」の等式はもう成り立たない

 新車販売のセールスマンといえば、令和のいまでも「男の仕事臭」の強い職業であり、スーツ姿が長い間一般的であったが、ここのところおそろいのポロシャツなど、いわばセールスマンの「制服着用化」が目立ってきている。まだまだ少数とはいえ女性セールスマンも増えてきているので、その辺りへの配慮もあるのかもしれない。

 いままでも週末イベントなどに限っておそろいのポロシャツなど着てイベントムードを盛り上げようということはあったのだが、あるディーラーで聞くと毎日、いわゆる制服着用になっているとのことであった。夏場のスーツ姿は暑苦しいので夏場だけということかと思いきや、秋・冬向けにポロシャツの上に羽織るものまで用意されるとのことなので、通年で制服着用となっているようである。

 かつて、南カリフォルニアの某高級ブランド車を扱うディーラーを取材した時のこと、平日はパリッとしたスーツ姿のセールスマンが、日曜日に訪れるとおそろいのアロハシャツのようなものを着てリラックスしていた。そのなかひとりだけスーツ姿のセールスマンがいたので話を聞くと、「私どもが扱うような高級ブランド車でお得意様となる高所得層のお客様は、新車に限らず日曜日には買い物をしません。企業経営者なども多いので平日に時間を自由に使えますし、土曜や日曜はパーティーやレジャーなど余暇に費やすのが一般的です。日曜日にご来店されるお客様は移民して間もないものの苦労して経営する企業を成功させ、初めて高級ブランドの新車購入を検討されるようなお客様や、それこそ価格がそれほど高くないモデルのご購入を検討されるサラリリーマンのお客様が多いのです。それもありラフな服装で接客したほうがいいということなのですが、私はお客様に『色』をつける気はないので日曜でもスーツを着用しています」と話してくれた。

 ちなみに日曜日は「予備日」というような位置づけにもなるようで、店長のような店舗責任者は出勤しないのも一般的ということであった。土曜や日曜日に家族でディーラーへ行くならば、セールスマンがラフな格好のほうが好感をもてるというひともいるだろう。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了