
この記事をまとめると
■アストンマーティンDB11後継DB12の高性能版「DB12 S」が登場
■専用エアロや700馬力のV8ツインターボで動力・空力が進化した
■カーボンセラミックブレーキや新制御システムも備わり究極の操縦性を実現した
シリーズ最強のスーパーツアラー
アストンマーティンから、DB12シリーズの高性能バージョンとなる「DB12 S」が発表された。DB12は、それまでのDB11の後継車として2023年にリリースされたモデルで、アストンマーティン自身はそれを「GT=グランドツアラーとスーパーカーという両方の性格をもち合わせたスーパーツアラー」と表現していたが、今回誕生したDB12 Sは、そのコンセプトはそのままに、広範囲にわたる専用のチューニングを施すことで、さらに走りの魅力を高めたモデルということになる。
ちなみにDB12 SにはスタンダードなDB12と同様に、クーペとオープン仕様の「ヴォランテ」がラインアップされ、デリバリーはいずれも2026年の第一四半期から開始される予定となっている。
DB12からDB12 Sへの進化は、外観からも容易にそれを知ることが可能だ。フロントには新デザインのスプリッターが装備され、それによってより大きなダウンフォースを得るとともに、フロント・ホイールハウス内に導入されるエアの流れを最適化することでリフトを抑制。ボディサイドにはこのスプリッターに連続するかのようなデザインのシルも新たに装備されている。サイドストレーキの下には、これまでの伝統に従って「S」バッジが備わる。
リヤセクションも、新しいディフューザーや左右各々で縦に2本ずつが並ぶ特徴的なエキゾーストパイプの採用などで、よりダイナミックでスポーティな造形が生み出されている。21インチ径のホイールは複数のデザインから選択をすることが可能だが、そのなかにはDB12 S専用となる「エボリューション」も含まれている。