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いまSUVで流行の黒樹脂パーツ! なんか白っちゃけて古ぼけてみえるけど対策ある?

いまSUVで流行の黒樹脂パーツ! なんか白っちゃけて古ぼけてみえるけど対策ある?

この記事をまとめると

■商用車やSUVにはよく黒の未塗装パーツが取り付けられている

■紫外線や空気中の酸素の影響で劣化して白くなってしまうことが多い

■市販のメンテナンス剤などを使うことで復活させることができる

なぜ樹脂パーツは白くなる?

 最近の新車ではあまり見かけなくなったのが、ボディに使われる黒い樹脂むき出しの未塗装パーツ。とはいえ、SUVなどにはまだまだタフさの演出とキズが目立たないことから使われていて、それが時間の経過とともに劣化し、白っちゃけてくるのが困りもの。クルマ全体が野暮ったく見えてしまう原因になる。

 というのは、クルマをビシッと見せるには、ガラスの透明度とともに、タイヤもそうだが、黒いパーツが黒々としていることが大切なのである。

 では、黒い樹脂むき出しのパーツがどうして白っちゃけてくるのか?

 一番の敵は紫外線。経年劣化で樹脂の分子を分解してしまうそうだ。次にどうしても避けられないのが、空気中の酸素。これも樹脂の酸化を促進し、白っちゃけさせる原因となる。さらに、酸性雨、摩耗、キズなどによっても痛みが進行する。とくに、沿岸に止めてあるクルマは、塩害と強い日差しによって黒い樹脂むき出しのパーツの痛み=白っぽくなる被害を促進してしまうのである。

 それを嫌い、SUVタイプでもフェンダーアーチなどにピアノブラックのパーツを施している上級車も増えているが、それはそれで洗車などでの小傷が目立ちやすいといったデメリットもあったりする……。

 とはいえ、未塗装樹脂パーツの軽度な白っちゃけは、素人でも復活させることが可能だ。手順としては以下のようになる。

①:洗車して汚れを落とす

②:樹脂表面を軽く磨く

③:黒い未塗装樹脂用の復活剤(コート剤)を用いて仕上げる

 たとえば、ソフト99の99工房モドシ隊のラインアップにある「ゴム&未塗装樹脂光沢復活剤」を例に挙げると、手袋、シリコンオフシート、素材の異なる2種類のスポンジ(ゴムと未塗装樹脂専用)、復活剤がパッケージされていて、シャンプー洗車後、シリコンオフシートで残った汚れ、油分を除去してから、付属の手袋をはめ、光沢復活剤とバンパーなどの未塗装樹脂パーツの場合は硬質樹脂用スポンジを用意。

 分割できるスポンジを切り離し、光沢復活剤液をスポンジにしみ込ませ、未塗装樹脂パーツに均一に塗り込んでいけばOK。専用スポンジは持ちやすく、未塗装樹脂パーツにフィットしてくれる形状のため、境目などの作業もラクラク。気になる人は未塗装樹脂パーツと塗装面の境目にマスキングテープを貼っておくとより安心だ。

 もっとも、光沢復活剤は耐久6カ月など、長期間効果があるものではなく、定期的に上記の作業を繰り返す必要がある。

 そのほかにも、簡易的にタイヤワックスを塗り込む、KUREのシリコンオフスプレーを塗り込み、拭き上げる、メラミンスポンジを使って劣化した樹脂表面を削り取って復活させる……など、この時代、さまざまな方法が拡散しているけれど(塗装面にマスキングテープ必須)、専用品ではない場合、あくまで自己責任で行ってほしい。

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