
この記事をまとめると
■クルマ全体をシャキッとさせるには足もとを綺麗にする必要がある
■タイヤを綺麗にする用品としてタイヤワックスが存在し油性と水性がある
■油性ではタイヤの劣化が進みやすいので水性がおすすめだ
タイヤワックスってぶっちゃけどうなの?
愛車を洗車しても、どこか野暮ったく見える……その原因のひとつが、黒いパーツが黒々としていないこと。黒い樹脂むき出しのバンパーをあまり見かけなくなったいま、つまり、ボディ下部の部分を占める、タイヤが重要なポイントになる。逆にいえば、ボディが多少汚れていても、タイヤが黒々としていれば、クルマ全体がビシッと見えるものなのである。新品タイヤに履き替えたときにはそもそもタイヤが新しく、黒々としている。また、組み付け時にタイヤワックスがかけられることも多く、タイヤが新しくなるだけで、新車のように見えたりするのはそのためだ。
とはいえ、タイヤ内部の劣化防止剤が表面に染み出し、茶色くなることもあるし、雨のなかや泥道を走ればそれなりに汚れる。
そこで、洗車好きメンテ好きの人は自身でタイヤワックスをかけるわけだが、注意点がある。それは、油性のタイヤワックスは避けたほうがいいということ。すでに説明した劣化防止剤と油性物質が反応し、どんどん劣化防止剤がタイヤの外に出てきて、長期間使っているとゴムの劣化が早まり、ひび割れの原因になってしまう可能性があるからだ。もちろん、タイヤがひび割れてきたら、トレッド面の山が残っていたとしても交換となる。
では、タイヤを黒々と仕上げてくれるタイヤワックスは使わないほうがいいのか? といえば、そんなことはない。そう、油性の逆、つまり水性のタイヤワックスを使えば、問題なく黒々とした艶が得られることになる。タイヤワックスの成分表やパッケージにある、種類・形式のところに「水性」と表記されているタイヤワックスを選べばいいわけだ。
ただし、タイヤワックスを塗っていいのは強いゴム面のサイドウォールのみ。トレッド部分は乗り心地やグリップを確保するため比較的柔らかいゴムを使っているため、タイヤワックスを塗るとひび割れの原因になってしまうのである。
ディーラーなどの整備部門で使っているタイヤワックスは、プロ仕様の石原薬品のユニコンレザー・タイヤワックス(1リットルで2500~3000円)などの水性が広く使われているので、安心していいだろう。
