
この記事をまとめると
■近年激減している昭和レトロ感あるドライブインや食堂は人気のスポットとなっている
■今回紹介するドライブインは群馬県にある「大衆食堂・横川サービスエリア」だ
■「焼肉しょうが焼き定食」と「日替わり定食」はボリューム重視の人気商品だ
人気のドライブインは群馬県の国道にあった
急速に数を減らしている運転手のオアシス、ドライブイン。昭和レトロ感が滲み出るドライブインは、最近では若い女性にも「映える」スポットとして脚光を浴びている、人気のスポットだ。大型車の駐車場を完備するドライブインはプロドライバー御用達の場所としてはもちろん、地元の馴染み客にも欠かせない存在。今回紹介するのは、群馬県にある「大衆食堂・横川サービスエリア」だ。
関東と信越をつなぐ上信越自動車道にある横川サービスエリア(群馬県安中市松井田町横川)は国鉄型気動車車両が展示されている、全国的にも珍しいSA。施設自体も新しく衛生的で、立ち寄ったことがある人も多いのでは。その安中市には、もうひとつ、「横川サービスエリア」があるのをご存じだろうか?
それは一般道、国道18号碓氷バイパスに存在する。同バイパスを軽井沢方面に進むと、群馬県トラック協会の休憩所(同市松井田町入山)が目に入る。そこに隣接する小さな建物が「大衆食堂・横川サービスエリア」だ。ちなみに店外には店名を記す看板がないが、広大な駐車場と「交通安全の標語」の巨大看板が目印だ。
アミューズメント施設の要素ももち合わせる上信越道の横川SAとは一転、こちらは働く男達のオアシスといった様相で、無骨さと昭和レトロ感は満点だ。碓氷峠はいまも昔も天下の険。有名すぎる横川の釜めしとはまた違った良さがあるお店。
広大な敷地の休憩所の駐車場には、長旅の疲れを癒しているのだろうか、トレーラーや大型トラックが数台駐車していた。休憩所も食堂も群馬県トラック協会が運営しているので、気兼ねなく体調を整えることができるプロドライバーのオアシスなのだ。
店内に入ると、壁一面に手書きのメニューがずらりと張り出される。定食は40種類以上、麺類も15種類ほどあり、一品料理も充実している。4人が座れるテーブルが3席。小上がりもあって座敷も3席ある。
お客さんの多くは常連さんといった様相で、筆者が立ち寄った夕方の遅いころはのんびりゆったりした時間が流れていたが、昼どきはいつでも満員御礼だそう。店内も清潔感あり、全面禁煙なのも嬉しい。
注文した「焼肉しょうが焼き定食」(税込1150円)は「日替わり定食」(日によって値段が異なる)と並ぶ人気商品。お肉をこんがりと焼いて、生姜の香りが食欲を誘う。肉のうま味がしっかり感じられ、食べごたえあって白米に合うお薦めメニューだ。どこか懐かしい、でも期待を裏切らない味付けだ。長距離ドライバーの腹を満たすよう、どの料理もボリュームを重視しているという。
峠越えするドライバーのためにお腹いっぱい食べさせてくれて、食後にはコーヒーの無料サービスもあるのが有り難い。食事の後に仮眠を取るドライバーも少なくないそうだ。もうひとつの「横川サービスエリア」は上信越道のSAと同じく、長距離ドライバーに愛される食堂だった。
●ショップインフォメーション
店名:大衆食堂・横川サービスエリア
住所:群馬県安中市松井田町入山291-7
営業時間:平日11~21時(ラストオーダー20時半)/土曜11時~(ご飯がなくなり次第終了)
定休日:日曜・祝日
