
この記事をまとめると
■フェラーリのワンオフモデルの最新作「SC40」が公開された
■SC40は296GTBをベースに「F40」をオマージュしたモデルとなっている
■フェラーリのワンオフモデルを所有できるということは究極の夢にほかならない
F40をオマージュした最新ワンオフモデルが登場
フェラーリのカスタマーにとって、究極の夢といえるものは何なのだろうか。先日799台の限定車として誕生した新型スペチアーレ「F80」に代表される特別なモデルのオーナーにその名前を連ねることなどはその一例だが、フェラーリというブランドにはさらにその上の世界がある。それが「スペシャルプロジェクトプログラム」だ。
スペシャルプロジェクトプログラムは、カスタマーから提案されたアイディアをもとに、フェラーリのスタイリングセンターがそれに専用のボディデザインを創出。カスタマーとともに平均で約2年間という時間をかけて、世界に一台しか存在しない、いわゆる「ワンオフ」モデルを生み出すというものだ。
ちなみにこのプログラムが生まれた直接のきっかけとなったのは、世界的にも著名な日本のフェラーリエンスージアストからのオーダーによって2008年に製作された、「F430」をベースとする「SP1」だったが、それから現在までの間にフェラーリからは30台近くのワンオフモデルがデリバリーされている。
そのスペシャルプロジェクトプログラムからの最新作が先日発表された。「SC40」とネーミングされたモデルがそれで、そのアーキテクチャーやシャシー、パワートレインを「296GTB」から継承したモデル。
カスタマーがフラビオ・マンゾーニ率いるフェラーリのスタイリングセンターにリクエストしたのは、そのネーミングからも想像できるように、創始者であるエンツォ・フェラーリがその生涯で最後に開発を直接指示した、1987年デビューの「F40」をオマージュすること。同様のコンセプトは2018年に完成された「SP38デボラ」にも見られるが、もちろんこのSC40はそれとはまったく異なるアピアランスをもつワンオフモデルに仕上げられている。
