
この記事をまとめると
■東名御殿場ICと大井松田ICの間のアクセス困難な立地に一休食堂はポツンと存在する
■一休食堂の名物は冬季限定のイノシシ鍋だ
■100円で使えるシャワーを完備する静かな食堂だ
うまいメシもシャワーもあるぞ一休食堂
東名高速道路の御殿場ICと大井松田ICのちょうど中間付近に当たる場所に一軒の食堂がある。詳細は後述するが、この店は、トラックドライバーのオアシス的であり、その名を「一休食堂」という。
このお店、前々からその存在は知っていたのだが、お店までのルートが曲者で、なかなか行けないでいたお店でもある。冒頭でお店の場所を御殿場ICと大井松田ICの中間と書いたが、一休食堂があるのはあくまでも一般道の話だ。地図で同店の場所を確認するとわかるのだが、メインの国道246号線から一本奥まった旧道を通ってアクセスするしかない。
距離的には東名高速道路の鮎沢PAがもっとも近いのだが、ここは上下線ともにスマートインターではないので、東名高速道路経由の場合は、店から10km以上離れた御殿場か大井松田のいずれかで降りることになる。すぐ近くを東名が走っているにもかかわらず、一般道をそれなりに走ることになるため、はっきりいえばアクセスはよくないということだ。とくに御殿場方面から下道で来た場合、お店から一番近い「谷峨駅入口」信号は右折できないため要注意だ。お店までのルートは自身でしっかりと確認していただきたい。
このように、アクセスがよろしくない場所にあるにもかかわらず、わざわざ高速を降りてでも行きたかった理由がふたつある。ひとつは名物料理があること。そしてもうひとつが食堂なのにシャワーが設置されているからだ。
シャワールームがある飲食店として、以前にトラックに優しいラーメン屋と言うことで「山岡家」を紹介したが、さらにこんな山奥の食堂にもシャワー付き食堂があるとは思ってもみなかったのだ。
筆者はさっそく営業時間と定休日をチェックしてから出発し、小一時間も走って一休食堂へ到着した。が、なんと無情にも臨時休業の張り紙。くやしいのでシャッターが降りた景色の写真を撮っておいた。
 そしてリベンジの日。仕事の都合で暗くなったころにしかお店には行けないことがわかっていたので、今回は事前に電話で営業しているかどうかを確認しておいた。この日、お店に着いたのは午後7時過ぎだった。
今回は店先にのれんも出ているし、看板も明かりがつている。それに駐車場にも大型トレーラーが停車中だ。
さっそく入店すると、お客さんは自分ひとり……、だと思っていたらすぐにひとりの男性ドライバーが入ってきくるなり、「腹減ったー、今日は1食しか食えなかったよ!」と食堂のおかみさんに話しかける。
どうやら常連のようだ。そして慣れた様子でメニューも見ないで「焼きそば大盛り」をオーダーしていた。きっと運転中から、ここの焼きそばを食べようと決めていたに違いない。
