
この記事をまとめると
■欧州スタイルをマネしてユーロナンバーを装着しているクルマを見かけることがある
■欧州ナンバーの上に日本のナンバープレートを重ね付けしても違法とはならない
■ナンバープレートの数字や文字を誤認させる恐れがあるときは車検に通らない場合がある
ユーロナンバー重ね付けは合法なのか?
欧州のナンバープレートの上に日本のナンバープレートを重ね付けしているクルマを見かけることがあります。これは合法なのでしょうか。今回は、ユーロナンバープレートの上に日本のナンバープレートを装着するのが法律違反にならないのか解説します。
ナンバープレートの認識に支障がなければ問題はない
クルマのナンバープレートに関する法律は、道路運送車両法 第19条などに定められています。
【道路運送車両法 第19条「自動車登録番号標の表示の義務」】
自動車登録番号標(いわゆるナンバープレート)を国土交通省令で定める位置に、かつ、被覆しないことその他当該自動車登録番号標に記載された自動車登録番号の識別に支障が生じないものとして国土交通省令で定める方法により表示しなければ、運行の用に供してはならない。
上記のように定められていることから、クルマのナンバープレートは、国土交通省が定める位置に確実に取り付けなければなりません。また、ナンバープレートの文字や数字などがしっかりと認識ができるようにしておく必要があります。
いい換えると、日本のナンバープレートにユーロナンバープレートを被せたり、ナンバープレートの文字や数字を誤認させたりすることなくユーロナンバープレートを取り付けなければ問題ないということになります。
ただし誤認するおそれがある場合は車検などに通らない可能性がある
法律の条文からもユーロナンバープレートの上に日本のナンバープレートを取り付けるのは問題ないといえますが、ナンバープレートの数字や文字を誤認する恐れがある場合は、車検に通らない可能性があります。
よって、ユーロナンバープレートの上に日本のナンバープレートを重ね付けするのは問題ない場合が多いものの、絶対に大丈夫と断言することはできません。そのため、日本のナンバープレートを正しく認識できない可能性が高い場合は、運輸局などに確認しておくとよいでしょう。
ユーロナンバープレートを装着しないほうがいい?
クルマのナンバープレートの取り付けは義務となっているため、法律に反するような取り付け状態で運転することはできません。
ユーロナンバープレートを取り付けて、欧州車のようなスタイルを演出したいという気もちはわかりますが、クルマのナンバープレートの取り付け方法や取り付け位置には、細かな規定があります。そのため、法律違反で取り締まられないようにするためには、日本の法律を守ることを優先したほうがよいといえるでしょう。
よって、ユーロナンバープレートに日本のナンバープレートを取り付けることで、ナンバープレートの数字や文字を誤認させてしまう恐れがあるときは、ユーロナンバープレートを取り外し、日本のナンバープレートだけを取り付けるほうが無難といえます。
