
この記事をまとめると
■カーナビの情報は一般的に赤は渋滞でオレンジは混雑となっている
■地図の道路色はメーカーで異なっているため国道が赤のことも青のこともある
■普段とは異なるメーカーのカーナビを使用する場合は事前に「色の意味」を理解しよう
赤い誘導線とオレンジの誘導線は何が違う?
カーナビゲーション画面に表示される情報の色わけは、グーグルを一例とした場合、緑は通常の交通の流れで、オレンジは混雑(やや渋滞)、赤は渋滞の意味がある。また、目的地設定した際のルート案内は、灰色または青であるとのことだ。
ことに、到着時間に影響する渋滞情報は、たとえば日本道路交通情報センター(JARTIC)と同様の、オレンジと赤になっている。
JARTICの基準では、混雑とは一般道で時速20km以下、都市高速道路で時速40km以下とされている。その場合はオレンジの表示だ。渋滞は、一般道で時速10km以下、都市高速道路で時速20km以下、高速道路では時速40km以下を基準として、表示は赤になる。
他社のナビゲーションでは、目的地設定した際のルートを緑で示す例もある。通行止めの道路は、黒で表示される。カーナビゲーション画面上の混雑や渋滞など交通情報は、渋滞が赤、混雑がオレンジで、ほぼどのナビゲーションでも共通の表示といえるだろう。
ところで、そもそも表示される地図の道路の種類による色わけもある。
デンソー・テンでは、基本的に道路は灰色で表し、そのうえで、県道はオレンジ、主要地方道は緑、国道は赤、高速道路や有料道路は紫である。日産は、一般道を灰色としたうえで、細い街路は線を細くすることで区別している。そして、県道や主要地方道は緑、国道は赤、高速道路や有料道路は青だ。ホンダのインターナビでは、道路の両側を緑の破線で囲む表示がされる。これは、通行できる道路であることを表している。災害などに際しても、この緑の破線の表示があれば、通行止めなどになっておらず走行できると知ることができる。
以上のように、通常時の地図の道路の区分けなどは、カーナビゲーションの銘柄などによって色使いが異なる例がある。それによって、画面を見た際の印象も変わってくる。メーカーの意図はそれぞれあるだろうが、見やすさには慣れのほかに、基本情報の標準化に則した表現が大切になってくるのではないか。
同時に、見慣れぬ地図表示を採用したクルマを利用する際は、事前に問い合わせたり、説明書を読んだりしておくと、いざというときに慌てずにすむだろう。戸惑うと、画面を凝視してしまいがちで、事故の懸念が生じる。
地図の色使いなど表示の仕方を切り替えられる仕様もある。運転しながらでも見やすく、判断しやすい表示を探して選ぶのも、安心かつ安全にクルマで移動する後ろ盾になるはずだ。
