
この記事をまとめると
■物流に関連している多くの企業が出展する「国際総合物流展2025」が開催された
■ドラレコや確認用カメラに運行管理や配送支援にもAIが導入されて効率化が進みそうだ
■滑り止めや保護クッションから強力なクーラーなど物理的に利便性を高める製品も多い
物流に関する数々の最先端を間近で体感した
物流に関する多数の企業が新製品などを出展している「国際総合物流展2025」が、2025年9月10〜12日にお台場の東京ビッグサイトで開催された。ここでは最新の物流事情がわかるということで、さっそくリサーチに行ってみた。そんな会場の様子と気になるアイテムをいくつかピックアップしたのでみていこう。
まず、会場をぐるっとひとまわりしてみたのだが、多くのブースで「AI」の文字が目についた。確かにこれまでの物流展示会でもAIを活用した機器はあったが、急速にそのシェアが伸びていることを感じることができた。AIを使用したドライブレコーダーや確認用カメラはもちろん、運行管理や配送支援にもAIが導入され、より効率化が進んだ業界になっていくのは間違いなさそうだ。
会場内には無人の運搬システムや荷役作業をサポートするメカニカルなマシンなどが数多く出展されていたが、筆者的にツボにはまったアイテムや新製品があったので紹介しよう。
まず、便利だなと思ったのは「ストレッチフィルムやめませんか?」とアピールしていたマシンだ。これは、荷物を固定するストレッチフィルム(巨大なラップ)の代わりに、荷物同士を接着剤でくっつけるものだ。接着剤といってもがっちりとつけるわけではなく、簡単にはがせる程度の粘着力だが、荷物がかなり傾いても荷崩れを防ぐという。
物流の現場に立つとイメージしやすいが、ストレッチフィルムを巻くという作業はけっこうな体力仕事なので、これは便利だと思った。
さらに、最近フォークリフトの免許を取った筆者が感心したのが「クラッシュストップ」なる製品。パレットに差し込むだけで荷物同士の接触を避けられるうえに、仕組みもシンプルなのだ。じつは取材の数日前にリーチフォークを動かして、荷物をあやうく壊すところだったために、このアイテムの有用性は痛いほど理解できた。
