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えっ、クラシックカーでもないのに2.6億円のフェラーリが38億円で落札!? 600台目の限定車「SP3」にあり得ないプライスが付いたワケ (1/2ページ)

えっ、クラシックカーでもないのに2.6億円のフェラーリが38億円で落札!? 600台目の限定車「SP3」にあり得ないプライスが付いたワケ

この記事をまとめると

フェラーリには「ICONA」と呼ばれる特別な顧客向けのプログラムが存在する

■モンツァSP1・SP2に続くデイトナSP3は発表と同時に完売するほどの注目を集めた

■当初の計画にはない最後のSP3となる「599+1」が2600万ドルで落札された

599台が一瞬で完売した特別なフェラーリ

 フェラーリは、ICONA(イコナ)と呼ばれる、特別なプログラムを2018年にスタートさせている。これは同社の歴史を讃えるために、もっともアイコニックな歴代のモデルをモチーフとして、そのスタイリングを現代的に再解釈し、同時に最新の技術を導入することで世界の最高水準にある運動性能を実現した、特別なカスタマーに向けての限定販売を前提としたプログラムだ。

 ちなみにその第1弾モデルとなったのは、1940年代から1950年代にかけて世界スポーツカー選手権で活躍した「166MM」を想起させる「モンツァSP1」と「モンツァSP2」の両車。フェラーリはこれを499台の限定車としたが、それにはもちろん瞬時にすべてのオーナーが決定したことはいうまでもない。

 このモンツァSP1、モンツァSP2に続くICONAが、ここで紹介する2021年に発表された「デイトナSP3」だった。デイトナというネーミングからも想像できるように、そのデザインのモチーフとなったのは、1967年のデイトナ24時間レースにおいて1-2-3フィニッシュを達成した、330P3/4、330P4、そして412Pというスポーツプロトタイプカー。

 ラ・フェラーリ・アペルタのカーボンモノコックを使用し、そのミッドには840馬力の最高出力を発揮する6496ccのV型12気筒自然吸気エンジンを搭載したデイトナSP3は、194万4558ユーロ(当時のレートで約2億6250万円)というベース価格を掲げて599台が限定生産されたが、もちろんこちらも発表時点で完売となっている。

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