
この記事をまとめると
■国道1号線沿いの「道の駅潮見坂」は歴史と絶景を備えた人気スポットだ
■足湯やレストランに直売所など多彩な施設が長距離ドライバーを支える
■地元食材を活かしたグルメや早朝営業が旅人とプロの需要に応えている
国道1号沿いで太平洋を望む休息地
急速に数を減らしている運転手のオアシス、ドライブインや食堂。大型の駐車場を完備するドライブインはプロドライバー御用達の場所としてはもちろん、地元の馴染み客には欠かせない存在。今回紹介するのは、国内でも最重要な路線のひとつ、国道1号線にある「道の駅 潮見坂(しおみざか)」だ。
「道の駅 潮見坂」は、静岡県の最西端の浜名湖西岸、湖西市白須賀にある。白須賀は東海道五十三次の32番目の宿場として栄え、安藤広重の浮世絵に「汐見坂」が描かれている。京(都)から江戸(東京)に向かうときにはじめて太平洋が見られる場所で、この太平洋の大海原を見ると、「江戸の町まであと半分」といわれていたそうだ。
その絶景はいまも変わらず、利用者の心を打つ景色が広がる。施設の駐車場は、普通車113台、身障者用4台、大型車33台、自動二輪6台と十分なスペースを確保。大型車用もしっかり確保されており、プロドライバーも安心して休みをとることが可能だ。
道の駅潮見坂の建物はこじんまりしているが、施設は充実している。周辺の観光情報、イベント情報、交通情報などを24時間オープンで案内してくれる「情報コーナー」。太平洋を眺めながら食事が取れる「本館レストラン」。湖西市を中心に近隣で採れた旬の農産物、その日の朝収穫した新鮮野菜や地元の特産品を販売している「野菜果物販売所」。浜名湖や遠州灘が近くにあるので地場海産物の商品を豊富に取り揃えている「海鮮物直売所」。三ヶ日みかんを使ったご当地スイーツや、普段あまりお目にかかることのないご当地ドリンクを販売している「お土産売り場」。このようについつい長居してしまう施設だ。
また、外売店等の跡地を利用してキッチンカーの出店も促しており、日替わりでさまざまなキッチンカーがお客さんを楽しませている。
だが、この道の駅最大の特徴は、やはり足湯だ。雄大な遠州灘を眺めながら足湯に浸かり、ゆったりとした時間の流れを感じられるのは至福のひととき。昔の人たちはこの眺めを見てなにを感じていたのであろうか? そんな思いを巡らせながら遠州灘を一望できる足湯につかり、運転の疲れを取ることができるのが特徴だ。
午前8時30分からと朝早い営業がプロドライバーにもありがたいレストランは、テラス席も用意されており、潮風にあたりながらの食事もオシャレだ。人気のメニューは、浜名湖産のうなぎをたっぷりと堪能できるうな丼(贅沢一尾のせ)。浜名湖産の生のりに味付けしてご飯にのせ、存分に磯の香りを楽しめる生のり丼。それに、人気の生のり丼としらす丼がハーフサイズになったセットも登場し、悩んだときにはハーフ&ハーフでも楽しめる。どれも食指が動くメニューだ。
今回、筆者は午前8時30分から11時までの時間限定メニューとなる朝定食を注文。ごはんに味噌汁、つけ合わせの大根に生たまご、ポテトサラダ、味付け海苔、それに納豆とシンプルだが、ゆかりやごま塩などの調味料も豊富で、670円とお財布にも優しく大満足だ。
施設は、全体的に最新の建築物ではないが、キチンと清掃や管理がされており、居心地のいい印象。アクセスもよく、運転に疲労を感じる前にリフレッシュできる道の駅である。
●ショップインフォメーション
道の駅 潮見坂
住所:〒431-0451 静岡県湖西市白須賀1896-2
営業時間:8:00~18:00(年中無休)
