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【試乗】やっぱりフェラーリのV12は裏切らない! どこまでも走って行けそうな快速GT性能を引っ提げた「ドーディチ・チリンドリ」の魅力 (2/2ページ)

【試乗】やっぱりフェラーリのV12は裏切らない! どこまでも走って行けそうな快速GT性能を引っ提げた「ドーディチ・チリンドリ」の魅力

この記事をまとめると

フェラーリは今後も10年以上に渡って内燃機関に投資を継続することを宣言している

■そんなフェラーリの最新12気筒モデルとなるドーディチ・チリンドリに試乗した

■ドーディチ・チリンドリは812スーパーファストから大幅な進化を遂げていた

フェラーリの最新12気筒が日本に上陸

「12 Cilindri」と書いて、ドーディチ・チリンドリと読む。イタリア語で12気筒を意味するこのきわめてシンプルな、しかしながらブランドの伝統を象徴するネーミングを掲げたニューモデルを誕生させたのがフェラーリであることは、誰もが容易にそれを想像できるところだろう。

 自動車のテクニカル・トレンドが電動化に向くなかで、フェラーリもまた2026年には、現在の段階では「エレットリカ」と呼ばれているBEVを市場に投入する計画をもち合わせているが、その一方で、今後10年以上にわたって伝統のV型12気筒を始めとする内燃機関パワートレインへの投資を継続することを宣言。

 昨年ドーディチ・チリンドリが発表されたときには、あるいはそれは最後のV12モデルになるのでないかという悲観的な見方さえもあったが、まだまだその未来には進化の可能性が残されていたようだ。

 発表から1年以上の時を経て、ようやく日本の地でステアリングを握ることが可能になったドーディチ・チリンドリ。実際に見るそのボディデザインは、前作812スーパーファストのそれよりもはるかに斬新でダイナミックなものになった。

 多くのフェラーリファンの目を魅了するのは、やはり1968年に登場した365GTB/4(デイトナ)のそれを再解釈したフロントマスクなのだろうか。ともあれエクステリアのフィニッシュから、これから体験する走りへの期待感が大いに高まったことはいうまでもない。

 デイトナスタイルのシートに身を委ねて、まずは自分の周囲をひとまわり見る。10.25インチサイズのディスプレイが備わるセンターコンソールで左右に二分割されたキャビンはじつに機能的なデザインで、走行中に操作が必要なスイッチ類は、そのほとんどがステアリングホイールに統合されているのがわかる。

 ドライビング・モードを選択するマネッティーノには、「ウエット」、「スポーツ」、「レース」という3つのポジションがあるが、今回の試乗でもっとも長い時間使用したのは「スポーツ」だった。

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