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タンドラが正規に日本で買えるってマジか! トランプ関税がまさかのメリットを生んだ!!

タンドラが正規に日本で買えるってマジか! トランプ関税がまさかのメリットを生んだ!!

この記事をまとめると

■トランプ関税回避を背景に米国生産の日本車を逆輸入する構想が現実味を帯びてきた

■トヨタは2026年以降カムリ、ハイランダー、タンドラの3車種を日本導入する方針

■セダンから大型SUV、フルサイズピックアップまで幅広い車種構成が注目点となる

関税回避策が新たな選択肢を生む

 2025年半ばごろに、日本政府がトランプ関税回避のため、アメリカ国内にある日本メーカーの生産拠点で製造する新車を輸入することを検討しているという報道がもちあがったことは記憶に新しい。

 そして12月19日、トヨタが米国で生産するカムリ、ハイランダー、タンドラの3車種について、2026年から順次日本導入を目指すと発表した。今回は、それぞれどのようなモデルなのかを解説しよう。

 もっとも日本国内での知名度が高いのは、やはりカムリだろう。10代、43年にわたるロングセラーだったカムリは2023年まで国内でも生産されており、新たにデビューした11代目からは国内販売が打ち切られるかたちだったが、その11代目モデルが国内に復活というかたちで販売されることになる。

 近年のトヨタではすっかりお馴染みとなった「ハンマーヘッド」デザインを採用したフロントマスクが印象的なセダンボディに、2.5リッター4気筒エンジンと第5世代ハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインを搭載する11代目カムリ。国内でのモデル廃止時には惜しむ声が数多く上がったことからも、導入が楽しみな1台といえるだろう。

 ハイランダーは、3列シートを備えた大型SUVだ。ハイランダーという車名は知らなくとも、「クルーガー」と聞けばピンと来るというひともいるかもしれない。かつてトヨタは国内でクルーガーとしてハイランダーを販売しており、国内でのクルーガーは初代のみで途絶えたものの、海外では堅実なセールスを記録しており、現行モデルで4代目となる。

 ハイランダーは現地でこそミッドサイズSUVという扱いだが、全長は4950mmとランドクルーザー300とほぼ同等。ただし、こちらはクロカン四駆というよりもクロスオーバーSUVというテイストなので、棲みわけは図られているといえるだろう。

 そして、もっとも驚きをもって迎えられるであろうモデルがタンドラだ。アメリカ人をしてフルサイズピックアップトラックといわしめるだけあって、そのサイズは全長×全幅×全高=5955×2040×1985mmと途方もない巨大さ。

 ここまでのサイズでは日本市場にマッチしないのでは? という意見も上がるだろうが、まさにアメリカを象徴する1台であるタンドラは、日本国内にもコアなファンが存在し、専門に輸入する業者もあるほど。一定数の需要を見ての選定なのであろう。

 ほかにも導入を期待したいモデルはあるが、今回導入される見込みの3車種には豪州仕様などで右ハンドル仕様の設定がもともと存在するという点も決定の経緯にはあるのかもしれない。仕様や価格などは未公表であるが、これからの展開に期待したいところだ。

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