
この記事をまとめると
■新車ディーラーはお盆や年末年始に長期休暇を取ることが多い
■初売りは例年1月4日ごろから始めている
■お正月は普段では出ないような好条件を引き出せる可能性がある
お正月のディーラーは穴場
本稿執筆時点では、すでにテレビコマーシャルでおせち料理の通販が積極的にオンエアされている。気がつけば、「2026年がそこまできているのだなあ」と感じてしまった。
そんな年末年始になると筆者が気になるのは新車ディーラーにおける初売りセールである。年末年始、5月の大型連休、お盆といった時期には新車ディーラーは小売店でありながら、長期の休業を行うのが一般的となっている。バブル経済以前では日曜日など週末はしっかり休んでいたりしたのだが、バブル経済になると店を開ければ開けているだけ新車が売れることもあったので、それ以降は定休日を設けずに交代で休みを取るようにして、平時は可能な限り店を開けるようになった。
店を開ければ開けるだけ新車が売れるのだから、当然休みなく出社していれば、それだけセールスマン個人もクルマが売れた時代だったので、有給休暇を消化する暇もなく、数カ月休みなく出勤することもあった。このように、なかなか休めない業界でもあるので、年末年始やお盆などはしっかり休もうとそれでも長期休業をとっていた。
しかし、スーパーやショッピングモールが元旦から店を開け初売りを行うようになると、メーカー系正規ディーラーではさすがに元旦からというのは筆者自身は聞いたことはないが、一時は2日から初売りを始めるディーラーがあったのは記憶している。
そのうち、3日からスズキとダイハツ+α程度で初売りを行うのが定着していた。しかし販売現場も働き手不足が深刻となり、たとえば年始に早出(3日から)と遅出(5日から)というようなシフトを組む余裕もなくなり数年前から、早いところで4日から初売りというのが新車ディーラーでは一般的となっていった。
傾向としては、軽自動車をメインに扱う(受注から納車までが早い)スズキとダイハツがかなり積極的に初売りを行うなか(4日から)、ホンダ系と日差系ディーラーも軽自動車を得意とするので、4日より初売りを行うようになってきており、この4つのディーラーが初売りに気合いをいれているように映っている。
