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肉を減らすから「減肉」=「げんにくん」! 名前はおふざけも新時代プレス工法としてクルマの軽量化にめちゃくちゃ役立っていた (2/2ページ)

肉を減らすから「減肉」=「げんにくん」! 名前はおふざけも新時代プレス工法としてクルマの軽量化にめちゃくちゃ役立っていた

この記事をまとめると

■大手部品サプライヤーの「YOROZU」が開発した新工法「げんにくん」

■新プレス加工技術を活用した「げんにくん」により軽量で高強度な車体部品の提供を実現

■「げんにくん」では新開発のシミュレーションソフトの存在も欠かせない

革新的な技術の「げんにくん」

 世のなかにはユニークな名称の商品がけっこう溢れています。たとえば古くは「ママレモン」や「プッチンプリン」、医薬品でいうと「熱さまシート」など「そのままやん!」というものがあったりして、商品をより訴求するためにインパクトのある名称を付ける例は少なくありません。

 それらの多くの例では身近な商品が対象ですが、それらとはジャンルが異なるお堅い印象のある製造技術のネーミングにユニークな名称を採用した例を見つけたので、その内容とともに紹介していきたいと思います。

開発したのは大手部品サプライヤーの「YOROZU」

「げんにくん」を開発して実用化したのは、自動車のサスペンション関連の大手部品サプライヤーである「株式会社ヨロズ(Yorozu Corporation)」です。1948年に「萬自動車工業株式会社」として創立。日本の自動車産業の発展とともに成長し、1994年から東証プライム市場に上場しています。

 主にサスペンション部品や車体部品の開発・設計・製造・販売を手がけ、日本国内の主要自動車メーカーだけでなく、海外のメーカーにも広く供給しています。

伸ばす技術の追求で軽さのレベルを引き上げる

 11月の頭に開催されたジャパンモビリティショー2025のYOROZUブースにて、その新たなプレス工法である「げんにくん」の展示が行われていました。

 ブース壁面の目立つところに「トラック?」と思ってしまう大きなサイズのフレームが壁面いっぱいに展示されていました。これは同じショーの日産ブースでお披露目されたフルサイズSUVの「パトロール」のフレームとのこと。つまり、この「げんにくん」は参考出品ではなく、すでに実用化されている技術です。

 このフレームに「げんにくん」の技術を投入することによって、従来工法比で30kgの軽量化を果たしているそうです。

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