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残価設定ローンで「車両を返却」するならボディカラーはなんでもOK! 売却予定なら人気色がお得!!

残価設定ローンで「車両を返却」するならボディカラーはなんでもOK! 売却予定なら人気色がお得!!

この記事をまとめると

■新車を買う多くの人が残価設定ローンを利用している

■残価率が高いクルマであれば上級車種に安価に乗れる

■残価設定ローンを利用する際にボディカラーの縛りはないが売却する場合は人気色が無難だ

お得な残価設定ローンの使い方

 残価設定ローンは、契約時に数年後の残価(残存価値)を設定して、残価を除いた金額を分割返済するローンだ。返済するのは残価を除いた金額だから、返済期間を終えても車両は自分の所有にならないが、月々の返済額は安く抑えられる。

 返済期間を終えたときには、車両を返却する、残価を支払って車両を買い取る、新たにローンを組んで返済を続ける、という方法を選べるタイプが多い。

 これらのうち、もっとも利用者が多いのは車両の返却だ。3〜5年間を費やして残価を除いた金額を返済したら、車両を返して、別の新車で残価設定ローンを組む。常に返済を続けながら、定期的に新車に乗り替えていく。

 そうなれば販売会社としては、新車が売れて返済期間を終えた車両も手に入るから、中古車部門も活性化する。残価設定ローンはメリットが多いから、低金利の設定などにも力を入れる。

 そして、車両を返却する場合、残価の高い車種を選ぶと得をする。たとえば3年後の残価が40%の車両では、単純にいえば、3年間で車両価格の60%を返済せねばならない。

 しかし、3年後の残価が65%に達する人気車なら、3年間で35%を支払えばいい。残価を支払って買い取るときはメリットが薄れるが、返却するなら少ない出費で人気車に乗り続けられる。

 残価の高い車種を知る方法としては、メーカーのホームページに用意された見積りシミュレーションのサイトを参考にするといい。残価設定ローンの計算をして「最終回支払い額」として算出された金額が残価になる。

 そして、残価の高い車種は、いまはSUVだ。SUVには3年後の残価率(新車価格に占める残価の割合)が50%を超える車種も多い。60%を超える車種もある。逆に設計の古いコンパクトカーなどは残価率が低く、3年後でも40%程度だ。

 仮に価格が300万円のSUVの3年後の残価率が60%なら、3年間で40%の120万円を返却する。一方、200万円のコンパクトカーの残価が40%に留まると、3年間で60%を支払うから返済額は同じ120万円だ。300万円のSUVと200万円のコンパクトカーが、3年間で同じ返済額になってしまう。

 そして、残価率の高低は車種によって決まる。ボディカラーやグレードはほとんど関係ない。したがって、好きなボディカラーやグレードを選べばいいのが一般的だ。とはいえ一方で、これらの要素が損得に関係ないともいい切れない。

 その理由は、高値で売却できる場合、残価をすべて返済して車両を買い取り、別途買取店などに売却する方法もあるからだ。

 このときは通常の売却と同じだから、ボディカラーは人気色が有利になる。一般的にはブラックやホワイトが高値で売れる。

 また、中級グレードにオプションパーツを豊富に装着するなら、これらの装備を標準装着した上級グレードを選びたい。査定は基本的にグレードを基準に行われ、オプション装備は高く評価されないからだ。

 以上のように高値による売却を望むなら、SUVの人気車を選び、グレードは上級仕様でボディカラーも人気色にするといい。

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