
この記事をまとめると
■信号のない横断歩道では歩行者が優先となる
■歩行者は横断歩道を利用して道路を横断するのが基本となる
■ルールを守ることが安全な道路の利用につながる
信号のない横断歩道のルールを再確認
信号のない横断歩道では歩行者が優先……というのは多くの人が知っているでしょう。しかし、信号のない横断歩道に近づいた際の厳密なルールについては曖昧という人も多いのではないでしょうか。この記事では、信号のない横断歩道におけるルールをクルマ側・歩行者側の両面から解説します。
信号のない横断歩道では歩行者が優先
クルマを運転してるときに信号のない横断歩道にさしかかり、横断しようとしている歩行者がいる場合は、横断歩道の手前(停止線がある場合は停止線の手前)で一時停止し、歩行者を優先させなければなりません。このルールについては、多くの人が知っているでしょう。
しかし、以下のルールについては、忘れているドライバーが多いのではないでしょうか。そのルールとは、次の3つです。
・横断しようとしている歩行者がいるかどうかわかないときは、横断歩道の手前で停止できるよう速度を落として進まなければなりません
・もし、横断歩道や自転車横断帯、その手前で止まっているクルマがいて、そのクルマのそばを通って前方に出るときは、一時停止しなければなりません
・横断歩道のない交差点やその近くを歩行者が横断しているときは、通行を妨げてはなりません
この3つのルールを覚えていて、実際に守っている人は多くないのではないでしょうか。これらのルールは、法律に定められている内容であるため、クルマの運転者が守らなければなりません。
もし、「あ、忘れてた!」や「そうだったのか!」と思ったのであれば、今後ルールを守るようにしましょう。
法律に定められている内容からもわかるとおり、信号のない横断歩道や、その近くを歩行している人がいるときは、歩行者に道を譲らなければなりません。では、歩行者は自由に道路を横断してもよいのでしょうか。
じつは、歩行者も守らなければならないルールがあります。
歩行者は横断歩道を利用して道路を横断するのが基本
道路における歩行者のルールは次のとおりです。
歩行者は、横断歩道や信号機のある交差点が近くにある場所では、その横断歩道や交差点を利用して道路を横断するのが基本です。もし、横断歩道橋や横断用地下道がある場合は、これらの施設を利用しましょう。
道路には、「歩行者横断禁止」の標識のある場所があります。この標識がある場所では横断をしてはなりません。また、歩行者は道路を斜めに横断してはなりません。
道路には、ガードレールが設けられている場所があります。この場所は交通量が多かったり、車両の速度が速かったりするため、横断するのは危険です。そのため、歩行者は横断歩道や歩道橋などを利用して道路を横断するようにしましょう。
上記の内容からもわかるとおり、歩行者が道路を横断する際は、基本的に横断歩道や信号のある交差点を利用しなければなりません。これらのルールを守らなかった場合、交通事故に遭ったり、ケガをしたりするおそれがあります。自分の身を守るためにも、ルールを守って道路を利用しましょう。
両者がルールを守ることが安全な道路の利用につながる
道路には、クルマやバイク、歩行者や自転車など、さまざまな利用者がいます。すべての道路利用者が事故なく安全に通行するためには、それぞれルールを守ることが重要です。
しかし、実際の交通社会では、基本的なルールを守らない道路利用者がいます。このルールを守らないという行為は、ほかの交通の迷惑になるだけでなく、自分の身を危険に晒してしまう行為です。
自らの安全を守るためにも、道路を利用する際は、それぞれの立場におけるルールを守るようにしましょう。
