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やっぱり草レースはこうでなくちゃ! 本格的だけど敷居が低い「S耐チャレンジ」の考え方が素晴らしい!! (1/2ページ)

やっぱり草レースはこうでなくちゃ! 本格的だけど敷居が低い「S耐チャレンジ」の考え方が素晴らしい!!

この記事をまとめると

■「S耐チャレンジ」は人気のスーパー耐久レースと同じ舞台を2名のコンビで戦う

■ロードスターやヤリス、N-ONEなどのナンバー付きで参戦OK

■大好評につき2026年は3回の開催を決定しており車両にも要注目だ

S耐に新たな入口が誕生

20251115日から16日まで開催された「ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE 7 S耐ファイナルFUJI」で、これからのモータースポーツ界の未来につながる新しい試みが行われたので、少し時間が経過してしまったが紹介しておきたい。

いささか長いネーミングのメインイベントは、“Sの通称で知られる人気のシリーズ戦だ。ST-XというSUPER GTGT300)とほぼ同等のマシンによるモンスターから、フィットやロードスターをはじめ排気量1.5リッターの軽量級同士で争うST-5(駆動方式でFRに分割)まで、多くのクラスが混走で争う異種格闘技イベント。名称が示すとおり、これが2025年シーズンの最終戦で、全国の主要サーキットを転戦するスケールの大きな大会だ。


で、今回はその併催イベントとして初めて開催された「S耐チャレンジ」に注目した次第だ。本イベントについては20251月の東京オートサロン会場で構想が明らかになったあと、5月に富士で行われた第3戦の記者会見で正式にアナウンス。さらに8月に概要とレギュレーションが発表されて、参加者の募集に漕ぎつけた。

本レース開催の背景としては、参加型レースの最高峰としてのS耐が近年グレードアップしていることが挙げられる。クラスも台数も増加の一方で、物価高の影響もあって参戦コストも上昇の一途。ちなみにドライバーは「国際ライセンス」を取得する必要もある。こうして近年のS耐は、レースを始めて日の浅い入門者にとって、きわめてハードルの高いものになってしまったことに対して、主催者のSTMOが編み出した一手なのだ。

概要は60分間のミニ耐久で、ドライバーは21組。国内Aライセンス所持者限定で、ピットクルーは最大4まで。JAFNゼロ(ナンバー付きの競技車両)規定に準拠するなかから、今回はロードスター/ヤリス/ヴィッツ/N-ONE4モデルがリストアップされた。つまり、普段はそれぞれのワンメイクレースを戦っている車両をそのままもち込めばOKということ。レースを始めたばかりのビギナーでも手の届く範囲かなと思える内容だ。

エントリー費用は88000円(税込)で、当初は30台で締め切られる予定だったが、最終的には42台まで膨れ上がった。内訳は軽自動車のN-ONEによるSC-Nクラスが11台、最多の台数を集めたロードスターのSC-Rクラスが19台、ヤリスのSC-Yクラスが7台、ヴィッツのSC-Vクラスが5台という合計4284名。筆者の見る限り20代から30代の若者たちが多くを占めていたのと、女性ドライバーが10名近くというのもトピックだろう。

今回は公認競技とはしなかったが、競技の運営自体はメインのS耐と同様の本格派。公式予選は15日の土曜日の午後、AドライバーとBドライバーが15分間ずつのタイムアタックに挑戦。それぞれのベストラップを合計して、クラスに関係なくタイム順に決勝のグリッドを決定した。総合トップとなったのは88号車の村上モータースロードスター(吉田郷史/鈴木英吾)で、合計タイムは428039。上位グリッドはやはりSC-Rクラスが占めたが、4番手に36号車のHCWinmaxMIDLAND Yarisが食い込んだのは大健闘といえるだろう。

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