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サンフランシスコの停電で自動運転タクシーが立ち往生! 「ドカ雪」「大雨」「地震」と自然災害大国の日本で実用化されたらどうなる?

サンフランシスコの停電で自動運転タクシーが立ち往生! 「ドカ雪」「大雨」「地震」と自然災害大国の日本で実用化されたらどうなる?

この記事をまとめると

■米サンフランシスコで大規模停電が発生し交通機能にも影響が及んだ

■停電により無人自動運転タクシーが立ち往生する事態が起きている

■災害が多発する日本での無人自動運転実用化には慎重な検証が不可欠だ

停電と渋滞が浮き彫りにした課題

 報道によると、2025年12月20日午後より、アメリカ合衆国サンフランシスコ地域で地域に電力を供給する変電所の火災による大規模停電が発生したとの報道があり、最大で域内の約13万の家庭や企業が停電の影響を受けたとのことだった。停電は多くの地域で当日深夜までに復旧されたようだが、一部は復旧が翌日までずれ込んだとも報じていた。

 停電が発生すれば、家庭や企業以外にも被害が拡大していくことになる。一般論でいけば、信号機が作動しなくなったり電車が運休に追い込まれたりして、移動全体が難しくなってしまう。

 筆者もロサンゼルス地域で夜間に停電に遭ったことがある。停電後しばらくすると多くのパトカーが街じゅうを走りまわっているのが、サイレンの音から確認できた。それほど治安のいい場所でもなかったので、日本国内で停電に遭うよりは怖いという気分が増したことを覚えている。

 別のタイミングで、街なかをレンタカーで運転していると、普段は混雑しないところがひどい渋滞になっていた。交差点に近づくと、理由はわからないが信号機が作動していなかった。大きい交差点だったので「我先に」という感じかと思いきや、警察官もいないのに順番に譲り合って交差点を通過していた。

 今回のサンフランシスコの停電では、自動運転タクシーが運行不能で街のあちこちで立ち往生してしまったということが報じられていた。運行しているスタートアップ企業は「停電発生のため配車サービスを一時停止させた」とのことだが、有人で人間が運転する一般車は走行可能なのは当然なので、立ち往生する自動運転タクシーを避ける必要がある。信号機が作動しないことに加え、立ち往生する自動運転タクシーもあって各地で大渋滞が発生したとのことである。

 すでにアメリカ国内では無人自動運転タクシーの営業運行が多くの都市で行われているが、交通違反への警察の対応が問題となっている。また、突然立ち往生するという事象も多いようだ。さらにはゲリラ豪雨のような状況下で濁流に無人自動運転タクシーが飲み込まれる映像が、SNSで投稿されたりしている。

 今回の出来事でふと考えたのが、日本は世界でも有数の自然災害大国であるということ。最近では毎年日本のどこかで大規模な洪水被害が発生しているし、地震の多発は語る必要もないぐらい日本では当たり前の話となっている。降雪地域では「ドカ雪」もここのところ問題となっている。地震発生後には道路損壊なども発生するので、無人自動運転タクシーの運行について素人ながら漠然と考えてしまった。

 日本で無人自動運転タクシーを運行する際に、どこまで日本の特殊性が反映されたシステムになっているかは、技術では中国と肩を並べるぐらい世界最先端をいくアメリカでもいろいろな出来事がある様子をみると不安に感じてしまう。

 アメリカでも営業しているとはいえ、段階の進んだ試験運行のようなレベルで、発生したトラブル個々に対応する日々が続いている。しかし日本では「営業運行をはじめたからには些細なトラブルも許されない」という考え方になってしまうだろう。日本の夏ではゲリラ豪雨に落雷というのは珍しいものではないので、道路冠水もさることながら、停電も珍しくない。そして気候変動は年々進んでいるので、技術がその変化をトレースしていけるのか、筆者はちょっと心配になってしまった。

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