
この記事をまとめると
■トラックのハンドルは水平で大きいことが定番となっている
■日本のトラックはほとんどがキャブオーバー構造のためにハンドル位置が水平になる
■一見ドレスアップパーツに見えるハンドルカバーにも運転をラクにする機能がある
トラックのハンドルは水平に設置されていることが多い
トラックならではの装備はいくつもあるが、ハンドルの形は一般的な乗用車と変わらないものの、よく見ると大きさも取り付けられている角度も違うのだ。実際の運転席に座ってみると、すぐにわかる部分だが、見ているだけだと案外気が付かない部分でもある。
では、トラックのハンドルはなぜ一般的な乗用車とは違うのかを説明していこう。
まず、トラックのハンドルはなぜ水平に取り付けられているのか? という部分だが、これはトラックの構造上、どうしても水平に近くなってしまうのだ。
これは日本の物流で使用されるトラックのほとんどが、前輪の上に運転席があるキャブオーバータイプであることが最大の理由だ。キャブオーバータイプのトラックは、車輪にハンドルの動きを伝えるステアリングシャフトが垂直に設置されている。その結果、ステアリングシャフトの先端に装着されるハンドルも必然的に水平になってしまうわけだ。
もし、こうした水平についているハンドルを乗用車のような位置にしようとすると、ステアリングシャフトの途中にユニバーサルジョイント(自由接手)などを使うことになるが、それでも大きく屈曲させることができないため、乗用車並みにハンドルの角を立てるのは難しいといえる。
逆に、日本ではほとんど見かけないボンネット型トラックであれば、比較的垂直方向に近いハンドルの取り付け位置となっている場合もある。
では、トラックのハンドルが大きな理由はなんだろうか? ボディが大きいからハンドルが大きいと考えるのはナンセンスだ。その理論からいえば、軽自動車のハンドルはかなり小さいものになってしまう。しかし、実際はそうではなく、トラックが一般的な乗用車と比べて、バランスの悪い乗り物だからだ。
トラックは車体が非常に大きい上に、荷台の重心は高い位置に置かれているため、乗用車に比べるとバランスを崩しやすいといえる。そのため、ハンドルの操作量が少ないのにタイヤも大きく動いてしまうと、それによって横転することが考えられる。そこで、安全のために大きなハンドルを大きくまわさないと向きが変わらないようになっているというわけだ。
