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いま知っておくべきキーワード! この先の自動運転を支える「フィジカルAI」ってなに? (1/2ページ)

いま知っておくべきキーワード! この先の自動運転を支える「フィジカルAI」ってなに?

この記事をまとめると

■CES2026がラスベガスで開催された

■フィジカルAIが大きな注目を集めた

■なぜその行動に至ったのかまでフィジカルAIは言語化する特徴をもつ

フィジカルAIが自動車産業をより発展させる

 2025年はAI元年と呼ばれるが、今年の1月に開催されたCES(毎年ラスベガスで開催される家電ショー)で注目を集めたのは「フィジカルAI」。この領域は今までのAIとはスケールが異なるテクノロジーだった。これまで我々が「AI」と呼んでいたものの多くは、ChatGPTやGeminiに代表されるもので、デジタル空間内で文章や画像などを処理する「AI」であった。それ自体もすごいことなのだが、最近話題となっている「フィジカルAI」は異次元の凄さを発揮する。

■フィジカルAIのどこが凄いのか

 フィジカルAIという呼び方の由来は。ロボットと自動運転車のようの実際に「動くモノ」を支配するAIなので現実的な物理現象の世界で活躍するAIなのだ。従来のAIはパソコンなどのサイバー空間で活躍していたが、ついに現実世界で活躍するのが「フィジカルAI」だ。

 さらに理解を深めるために、時間の概念を取り上げてみるとわかりやすい。我々が生きるている現実空間には「時間」という概念が存在する4次元の世界なのだ。だがパソコンのなかで仕事する生成AIは、文章の修正も画像の生成も容易だし、やり直しが可能だ。だが、ロボットや自動車は動いているので、その動きはやり直しができない。時速60kmで走るクルマの電動ステアリングを操舵したとき「操作を戻す」ことはできないし、ブレーキを踏むタイミングが遅れても、やり直しはできない。ベテラン・ドライバーが正確無比なステアリングを操舵し、ブレーキを踏むタイミングも正確だ。フィジカルAIはベテランドライバーのように振る舞うため、膨大なデータから学ぶ。

■NVIDIAの存在2026年のCES

 半導体の大手NVIDIAは2026年のCESでフィジカルAI向けの統合プラットフォームを発表した。彼らは半導体の枠を超え、センサーとAIを統合することで、自動運転開発の「低コスト化」と「高速化」を可能としている。自動運転に関しては、鍵を握るのが英国のスタートアップ「WAYVE」の存在だ。 従来の自動運転やロボットは、人間が「もし~なら、こう動け」というルールを書き込むソフトウェアによって制御されていたが、フィジカルAIは違う。カメラなどのセンサーの膨大なデータを瞬時に解析し、「いまなにが起きているか」を自律的に学習・判断する。

 この「経験から学ぶ」プロセスこそが、初めて訪れる場所や、刻一刻と変化する工事現場などの予測不可能な環境下でも安全にクルマを制御できるわけだ。

 つまり、「フィジカルAI」とは、単なる認識や生成だけではなく、環境を理解し推論し、現実世界で安全かつ適切に行動するAIを指す。CES 2026でNVIDIAのジェンスン・フアンCEOはこの点を力説していた。

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