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一度体験したらもう「M」が忘れられなくなる! BMW Mが展開する「エリアM」でファン急増の予感

一度体験したらもう「M」が忘れられなくなる! BMW Mが展開する「エリアM」でファン急増の予感

この記事をまとめると

■「BMW M ドライビング・エクスペリエンス」が「エリアM」へと名称を変更する

■「エリアM」はドイツ・メミンゲンを拠点にドリフトをゲーム化したプログラムを用意

■多くの人に「Mの精神」に触れてもらいたいというBMWの想いが込められている

惚れさせてファンを増やすための場所

 BMWで「M」といえば、それは特別な称号だ。ブランドがもてるすべての技術を極限まで注ぎ込んで実現した高性能スポーツモデルは、BMWのコンセプトである「駆け抜ける歓び」の、その頂点を体現する存在といえる。

 そんな「M」は、単なるスポーツモデルの名称にとどまらず、BMWのスポーツマインドそのものを象徴するキーワードとしても活用されてきた。その代表例が「BMW M ドライビング・エクスペリエンス」である。BMW Mモデルを用い、サーキットなどで高度なドライビングテクニックを学ぶこのプログラムは、日本でも富士スピードウェイや鈴鹿サーキットなどでも開催された実績があり、記憶に残っている人も多いだろう。

 BMWはこの「BMW M ドライビング・エクスペリエンス」の呼称を、新たに「エリアM」として展開していくことを発表した。これは単なる呼称変更ではない。ドライビングスクールの枠を超え、「M」の世界観そのものを体感できる総合パフォーマンス体験ブランドへ進化させるというのが、BMWの狙いだ。

 その象徴ともいえるのが、ドイツ・メミンゲンに新設されるドライビングセンターである。ここには7つのウエットスキッドパッド、3つのドリフトサークル、ダイナミックエリアやスラロームコースなどが用意され、まさに走り好きのための遊び場といえる環境が整えられているという。

 さらにBMWは、ここでの体験を単なる走行プログラムにとどめない。プログラムそのものを「Games of Drift」としてゲーム化するのだ。メミンゲン限定で専用チューニングを施したM2を使用し、ドリフトの正確性や持続力、テクニックを競うプログラムを行う。参加者のスコアはリアルタイムでWeb上にランキングされ、上位者には2026年10月17日に行われる決勝大会への出場資格が与えられる。

 なお、この決勝大会の審査員を務めるのは、レッドブル・ドリフト・ブラザーズとして知られるホウントウンジ兄弟。ここで実力を認められれば、彼らと同じようにBMW M社からのサポートを受ける──そんな未来が開ける可能性もゼロではない。

 そのほか「エリアM」では、女性や初心者を対象としたプログラムも用意されており、新たなターゲット層の開拓にも力を入れていく方針だ。年齢や性別、ドライビング経験を問わず、多くの人に「Mの精神」に触れてもらいたいというBMWの想いが、そこには込められている。

 当初「エリアM」という言葉を耳にしたとき、よりハードコアなドライビングプログラムへと進化するのかと想像した。実際、これまでの「BMW M ドライビング・エクスペリエンス」は、BMW Mを購入した人に向けた、走りを楽しんでもらうための場所であった。しかし「エリアM」は、そのまったく逆のアプローチを特徴とする。プログラムをエンターテインメント化し、間口を広げることで、「M」というブランドをより多くの人に体験してもらい、ファンを増やす場とすることを目指しているのだ。

 いってみれば、「Mは売る前に惚れさせにきた」といったところだろうか。惚れさせてしまえばあとは買わせるだけだ。やり口がズルいぜ、「M」。そんな「M」に自分もゾッコンなのだが……。

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