
この記事をまとめると
■オートハイビームは夜間視認性を大きく高めてくれる装備だ
■高機能化が進み周囲に配慮しながら照射できるようになっている
■作動条件と弱点を理解し手動操作も併用すべきだ
使いこなせば安全運転の強い味方
夜が長い冬のドライブは、どうしても暗い道を走ることが多くなります。日本国内には約1200万本の街路灯が設置されているというデータがありますが、それでも安全運転をするためには、ヘッドライトの確実な点灯はもちろん、なるべく照射範囲を広げて歩行者や自転車、動物や建物といった衝突の危険性があるものを早期発見することが大切。
そんなときに強い味方になるのが、いまや軽自動車にも装備されるグレードが増えてきた、オートハイビームです。基本的な機能は、このスイッチをオンにしておくだけで、対向車や先行車がいなくてハイビームで走行可能とクルマが判断したときは、ハイビームで走行してくれます。先行車や対向車を検知すると、自動でロービームに切り替え、先行車・対向車がいなくなったらふたたびハイビームでの走行に自動で戻してくれる機能です。
この機能はどんどん進化しており、車種によって異なりますが、高機能なものになると先行車や対向車がいても、先行車や対向車のドライバーが眩しいと感じる部分だけを避けてハイビームで照らしてくれたり、車道だけでなく脇に立っている標識を検知して照らしてくれたり、周囲の車両に迷惑をかけずにハイビームの高い視認性を確保しながら走行することができます。これは「アダプティブハイビーム」といった名称がついている装備です。実際に使ってみると、暗い道を走行するのがかなりラクになると実感できました。
ただ、注意点もあります。まず、オートハイビームは速度が約30km/h以上で作動する車種が多くなっています。クネクネした山道などで速度を落とすと作動しない可能性があるため、手動での切り替えが必要となります。
また、ハイビームとロービームの自動切り替えは天候や道路状況によって反応が遅れたり、反応しないこともあるので、メーター内に表示されるハイビーム点灯中のマークが必要なところで点灯しているかどうか、確認するようにしましょう。
そしてもうひとつ大事なことは、オートハイビームは歩行者には反応しないということです。自分が道を歩いているときに、正面からハイビームで照らされて眩しいなと思った経験がある人も多いのではないでしょうか? でもこれは、ハイビームは「歩行者を遠くからでも発見しやすくする」ための機能という前提があるため。近年は歩行者の交通死亡事故が増えているので、それを防ぐには必要な機能です。ハイビームで走行中に歩行者を見つけたら、手動でロービームに戻すなどの配慮で歩行者の眩しさを軽減してあげましょう。
こうした便利な機能は積極的に使いつつ、お互いに気もちよく、安心して道路を通行できるようにしたいですね。
