
この記事をまとめると
■フェラーリでは一部顧客にワンオフモデルを提供している
■市販モデルをベースにオーナーの意向が反映されている
■世界中探しても1〜10台程度しか存在しない
世界中に存在するワンオフフェラーリたち
フェラーリのカスタマーが最後に望む、究極の夢とははたしてなんなのだろうか。その答えはいくつもあるはずだが、そのひとつといえるのが、世界に1台だけのワンオフモデルの製作をオーダーし、デザインチームはもちろんのこと、エンジニアリングチームとも濃密なディスカッションを繰り返したあとに、納得のいくスタイリングやさまざまな仕様を決定。同時に法規上の条件がクリアされていることが確認されて、ようやく製作が始まるワンオフモデル。
それからさらに納車に至るまでのすべてのプロセスは、かつてはポートフォーリオ・コーチビルディング・プログラムと呼ばれていた、フェラーリのスペシャル・プロジェクト・プログラム部門がそれをオーガナイズする。「ワンオフモデルをオーダーできるカスタマーの条件は」、「オーダーから納車までに必要な時間は」、そして誰もが知りたい「その価格は」……。そのような話はあくまでも想像の世界にすぎないので、今回はこれまでに誕生したワンオフモデルのなかから、代表的作品とその特徴を列記していくことにしようと思う。
「F430 SP1」(2008年)
フェラーリがワンオフモデルの製作という新しいビジネスをスタートする直接のきっかけとなったモデル。ベースはF430で、オーナーは世界的にも著名な日本のフェラーリ・コレクターだ。
「P540 スーパーファスト・アペルタ」(2009年)
599GTBフィオラノをベースとするオープンモデル。ボディーカラーは、1968年に映画「悪魔の首飾り」に登場した、フェラーリ330LMBにインスパイアされている。
「スーパーアメリカ45」(2011年)
かつて575Mマラネロで誕生した限定車、スーパーアメリカと同様に、回転式のハードトップを備えた599GTBフィオラノのワンオフモデル。45とはオーナーがフェラーリを所有し始めて45年目であることを意味していた。
「SP12EC」(2012年)
車名の最後にあるECの文字は、オーナーがミュージシャンのエリック・クラプトンであることを示している。512BBをモチーフとして、フェラーリのスタイリングセンターとピニンファリーナが共同でデザインした。
「SP30アリヤ」(2013年)
フェラーリのワンオフモデルでは、いわゆるチューニングが施されることは非常に珍しい。このモデルでは外観でのモディファイのほかに、専用のエキゾーストシステムやサスペンションが与えられている。ベースは599GTOだ。
