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フォードがセダンを復活させる! その背景に見え隠れする「SUV」の価格の高さ

この記事をまとめると

■フォードCEOがデトロイトショーでセダン復活の可能性を示唆した

■2020年にフュージョンが消滅してからフォードはアメリカでセダンを販売していない

■SUVのみのラインアップによる平均新車販売価格の上昇がセダン復活の鍵となりそうだ

SUVメーカーになったフォードがセダン販売を検討?

 本稿執筆の数日前あたりから「フォードがセダンを復活か」という話題を目にするようになった。報道によると、フォードのCEOジム・ファーリー氏が、ミシガン州デトロイト市内で2026年1月14日から25日の会期で開催された、通称デトロイトショー(北米国際自動車ショー)会場内にて、メディアの質問に答える形で語ったとされている。

 アメリカのフォード公式ウェブサイトをみると、乗用車としてラインアップされているのはマスタングのみであり、あとはピックアップトラック、クロスオーバーSUV、アメリカンスタイルSUV、フルサイズバンとなっている。

 直近でのアメリカにおけるフォードのセダンとしては、トヨタ・カムリサイズのフュージョン(欧州などでのモンデオ)とトヨタ・カローラサイズのフォーカスがあったが、フュージョンが2020年モデル、フォーカスが2018年モデルで終売となり、現状ではセダンがラインアップされなくなっている。

 筆者は最終モデルのフュージョン・ハイブリッドと、最終モデルのフォーカスセダンをアメリカで運転したことがある。いずれも欧州フォードが中心となって開発したモデルということもあり、運転した印象は欧州車そのもので、足まわりもアメリカ車を感じさせない欧州車感覚溢れるしっかりとした(硬め)ものであった。

 フュージョン・ハイブリッドはもちろん燃料節約に貢献していたのだが、信号待ちからの加速時などではパワーアシストしている印象を強く感じさせるものであった。

 フォーカスも、最終モデルで熟成されており、カローラなどの日系同クラス車と比べても遜色をあまり感じなかった。そもそも基本性能の磨き上げに主眼を置いたモデルとの認識もあったが、最後までそれは失われていなかった。

 フォードに限らずアメリカ国内で見ればGM(ゼネラルモーターズ)の各ブランドでも乗用車はシボレー・コルベットとキャデラック(セレスティック、CT5、CT4)くらいしかない。ステランティス傘下のクライスラー系では、ダッジ・チャージャーに4ドアセダンがラインアップされるのみとなっている。

 アメリカにおいて新車需要の中心がクロスオーバーSUVに移ったのを契機に、クロスオーバーSUVよりは販売台数の見込めないセダンは日系や韓国系ブランドに任せようとの判断もあったようで、アメリカン3ではセダンどころかハッチバック車を含む乗用車がラインアップから消滅した。

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