
この記事をまとめると
■アウトドアユーザーのなかでルーフテントを使ったスタイルが流行中だ
■小さいモデルはコンパクトなので使い勝手に優れるとビギナーにも評判がいい
■クルマごと貸し出してくれるサービスもあるので気軽に試せる
ルーフテントがもたらす“非日常”の世界
最近、車中泊に新たなスタイルが加わりつつあります。それが「ルーフテント」です。従来のように車内に寝床を作るのではなく、クルマの“屋根の上”に泊まるという新発想のアウトドアスタイル。いわば、車中泊ならぬ“車上泊”です。
この非日常感が私はすごく気に入りました。同じ場所に停めても、車内で寝るのと車上で寝るのとでは見える世界が驚くほど違います。今回の試乗で、その開放感と見晴らしのよさをまざまざと体感することができました。体験したのは、神奈川県横浜市にある「ルーフテント専門店 STRAYCATS」さんのレンタカーによる“車上泊”。搭載されていたのは、同店が取り扱うブランド「TRAP Overland」の「N-Trip 2P Extreme」です。
走行時は、車両上部に四角い板が載っているような見た目で、とくに邪魔に感じることはありません。ただ、装着していない車両に比べると重心が高くなるため、スピードが乗ったカーブでは少し運転に注意したいところです。
そして驚いたのは展開の手軽さでした。四方のロックを外し、カバーを少しもち上げるとテントが自動的にせり上がります。タープ部分を付属パーツで広げれば、わずか2〜3分で設営完了。力もほとんど必要なく、ひとりで簡単に作業できるのでソロキャンプにもぴったりです。
広さ・快適性・湿気対策。日本の環境にあった“使いやすさ”
実際にテントに登ってみると、まず驚くのは“想像以上の広さ”。付属ハシゴで登り、吊り下げ式の靴入れに靴をしまえば、テント内は土足厳禁(!?)の清潔空間になります。外観は三角形のシルエットですが、内部は台形に近い構造。足もと側が約30cm立ち上がっているため、長身の人でもしっかり横になれる設計です。
内部にはマットが常設されているので、そのまま寝転がるだけで快適な寝床が完成します。四方に窓があり、メッシュに切り替えることで風通しもよく、虫の侵入も防げます。地面に直接設置しないため、雨の日でも泥汚れの心配がなく、常に清潔に過ごせるのも大きな魅力です。
さらにこのテントは、日本と気候の似た韓国製で、湿気対策にも配慮されています。カラッとした気候の北米向けルーフテントでは、日本の高湿度で蒸れやすいことがあるそうですが、この製品はそうした心配が少ないというのも安心材料です。
今回は、テント付きの車両そのものをレンタルできたことで、装着の手間や取り付け可否を気にすることなく“ルーフテント体験”ができました。このお店ではクルマと一緒にキャンプギアもレンタル可能で、ほぼ手ぶらでも本格的なアウトドア旅が楽しめるのも嬉しいポイントです。
購入を検討する人にとって、レンタルで事前に体験できるのは大きなメリット。気に入れば購入に進むこともでき、装着サポートや不要になればテントの買取まで対応してくれるので、使い始めから手放すときまで安心して任せられます。
もちろん注意点もあります。たとえば就寝時はハシゴで昇り降りする必要があり、夜間のトイレや荷物の出し入れが少し手間です。また、全高が高くなるため、高さ制限のある駐車場には注意したいところです。
とはいえ、“寝る場所が少し上になるだけ”で味わえる非日常は格別です。朝、ほんの少し高い場所から自然を見下ろすだけで気分が変わり、まるで大人の秘密基地にいるようなワクワク感があります。
キャンプ初心者にもやさしく、クルマ旅に冒険心を添えてくれるルーフテント。新しい旅のスタイルを試してみたい人に、この“車上泊”をぜひおすすめしたいです。
