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激レア「ラ・フェラーリ」の試作車がオークションに出展……も市販車より安い! 稀少なフェラーリなのになぜ? (1/2ページ)

激レア「ラ・フェラーリ」の試作車がオークションに出展……も市販車より安い! 稀少なフェラーリなのになぜ?

この記事をまとめると

■ラ・フェラーリのプロトタイプがオークションに出品された

■レアな存在であるにもかかわらず落札予想価格は市販モデルよりも控えめだった

■相場が安い試作車ならではの理由と価格に現れない本当の価値を解説

フェラーリの「試作車」がオークションに登場

 スーパーカーの世界では、ときに「市販車より価値のあるクルマ」が存在する。そのひとつが、開発過程で製作されたプロトタイプ(試作車)だ。

 今回、RMサザビーズのオークションに登場したのは、フェラーリのヒエラルキーの頂点に君臨するスペチアーレシリーズのうちの1台であるラ・フェラーリ、その試作車だ。しかもただの試作車ではなく、生産モデル直前のプレシリーズプロトタイプという特別な1台だ。

 この個体は2014年式で、フェラーリ内部コード「F150 Prototipo Preserie PS1」と呼ばれるモデル。量産モデルに極めて近い仕様を持つ最終段階の試作車で、まさに市販モデル誕生の直前の試作車として製作されたクルマである。

 ラ・フェラーリは2013年に登場したフェラーリ初のハイブリッド・ハイパーカーで、6.3リッターV12エンジンにHY-KERSハイブリッドシステムを組み合わせ、システム出力は約950馬力を誇る。もちろん今回の試作車にもこのハイブリッドシステムが搭載されており、基本的なメカニズムは市販仕様と同じだ。

 しかしプロトタイプだけに、細部にはこの個体特有の仕様が残されている。

 たとえばボディ。この個体はレーシングカーを思わせる特別なテスト用グラフィックをまとっており、外観からして通常のラ・フェラーリとは雰囲気が異なる。その一方で、アクティブエアロやカーボン構造など、当時のフェラーリの最先端技術が投入されている点は量産車と同じだ。走行距離は約1万マイル(約1.6万km)とこの手の車両としては比較的多めで、テスト車両として実際に使用された履歴を感じさせる数字が記録されている。

 そして興味深いのは、その予想落札価格だ。今回のオークションでは、190万〜220万ドル(約3億円前後)と見積もられていた。ラ・フェラーリの市販車は現在、コンディションのよい個体であれば300万〜400万ドル(約4億7100万〜6億3200万円)の取り引きが珍しくない。つまり、今回の試作車は、珍しいプロトタイプ車両でありながら、生産車の相場よりもかなり安い落札価格が予想されていたのだ。

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