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メルセデス・ベンツとAMGとマクラーレンが共同開発した衝撃作! 伝説の「メルセデス・ベンツSLRマクラーレン」がもつ圧倒的パフォーマンス【21世紀スーパーカーFILE #021】 (1/2ページ)

メルセデス・ベンツとAMGとマクラーレンが共同開発した衝撃作! 伝説の「メルセデス・ベンツSLRマクラーレン」がもつ圧倒的パフォーマンス【21世紀スーパーカーFILE #021】

この記事をまとめると

■スーパーカーの当たり年となる2003年にメルセデス・ベンツはSLRマクラーレンを発売

■SLRマクラーレンはメルセデス・ベンツとメルセデスAMGとマクラーレンによる共同開発

■SLRマクラーレンをベースにさまざまな派生モデルも生み出されている

21世紀に向けた伝説の車名「SLR」の復活劇

 そのストーリーは、1999年の北米国際自動車ショー(デトロイトショー)で始まった。メルセデス・ベンツはここに、「ヴィジョンSLR」とネーミングされたコンセプトカーを出品。メルセデス・ベンツにとってSLRといえば、それはモノポストのグランプリカーとして1950年代中盤に誕生した、「W196」をベースとする2シーターのレーシングカーに掲げられた栄光の称号。そのSLRが現代に復活を遂げる可能性が示されたことは、世界中のスーパーカーファンの胸に大きな期待感を抱かせたのは当然のことだったに違いない。

 2001年にはそのオープンモデルとなる「ヴィジョンSLRロードスター」も発表され、いよいよ生産型のSLRが登場する日も近いのかと思わせてくれたが、実際にそれが現実のものとなるには、2003年まで待たなければならなかった。

 この2003年という年は、改めてそれを振り返ってみても新型スーパーカーのデビューラッシュともいえた年だったが、そのなかでもヴィジョンのコンセプトをそのまま受け継ぐ、ロングノーズを特徴とした、美しくそしてその第一印象から優秀なエアロダイナミクスを予感させるボディをもつ「SLRマクラーレン」には、特別な存在感があったことは鮮明な記憶だ。

 メルセデス・ベンツ、メルセデスAMG、そしてマクラーレンの3社によって共同開発されたSLRマクラーレンが、テクニカル面でまず大きな特長としているのは、軽量化への徹底的な取り組みだった。その基本的な構成は、マクラーレンによって開発されたCFRP製のモノコックシャシーにアルミニウム製のサブフレームを組み合わせ、そのパッケージをやはりCFRP製のボディで包み込むというもの。

 長いエンジンルームに収められるパワーユニットは、メルセデスAMG製の5.4リッターV型8気筒SOHC+スーパーチャージャーで、実際にエンジンルームをのぞき込んでみると、それは前輪の位置よりもはるかに後方にマウントされていることが分かる。そう、SLRマクラーレンは1710kgの車重を前後で49:51という理想的な比率で配分するために、フロントミッドシップの基本設計を採用したモデルだったのだ。

 最高出力で626馬力、最大トルクでは780Nmというスペックが実現されたSLRマクラーレンのエンジンは、高性能であるとともに、実用域での扱いやすさも大きな特長だった。最大トルクは3250~5000rpmのレンジでフラットに発揮され、組み合わされる5速AT(AMGスピードシフト)の制御もまた巧みなものだった。

 バイワイヤー方式のブレーキを採用し、さらにカーボンにセラミックを溶射したカーボンコンポジッドブレーキや、リヤスポイラーにエアブレーキの機能をもたせるなど、ブレーキの機能へのこだわりも見逃せないところだ。

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