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【試乗】パワーもトルクも変更ないのにマイチェンで確実に速くなった! アルファロメオ・トナーレの切れ味鋭いハンドリングに心酔 (2/2ページ)

【試乗】パワーもトルクも変更ないのにマイチェンで確実に速くなった! アルファロメオ・トナーレの切れ味鋭いハンドリングに心酔

この記事をまとめると

アルファロメオ・トナーレがマイナーチェンジを実施した

■新型トナーレはフェイスリフトを受けてスポーティさが増した

■スペックに変更はないが制御系などの見直しによって洗練された印象を受けた

アルファロメオ・トナーレがマイナーチェンジでフェイスリフト

 CセグSUVのなかでもっともスポーティなテイストをもつモデルといっても過言ではない、アルファロメオ・トナーレ。2022年2月に本国デビューしておよそ4年、2026年3月17日に改良版の新型が、わが国でも発表された。

 お披露目された新型トナーレのハイライトは、御覧のとおり、同じトナーレでありながらかなり印象が変わったフェイスリフト、だ。片側3眼のヘッドライトに変わりはないが、その中央にあるスクデット(=盾)が33ストラダーレ同様のセンターがさざ波のように美しくくぼむ形状となり、その盾とあわせてトライローブ(=3つ葉飾り)を形成する下側のエアインテークの部分が拡大された。

 そのインテーク両端のフロントホイールハウスへと繋がるスリットも、よりホイールハウス内の空気溜りを効率よく排出してリフトを防ぐよう拡大され、それに伴ってバンパー全体がさらに立体的なデザインへと変更されている。

 伝統的なテレフォンダイヤル型のデザインを大胆に発展させた、33ストラダーレ用をモチーフとする新しいホイールも気もちよく人目を惹く。

 もうひとつ大きな違いは、スクデットの両脇にアゾーレ(=ボタン穴)とニックネームされたスリットが2本ずつ刻まれたこと。もっとも近いところでは2021年発表のジュリアGTA/GTAm、少し前では156の前期型、さらにグッと時を遡れば第2次世界大戦前の6Cシリーズや8Cシリーズのいくつかのモデルにも採用されていた意匠だ。戦前では、コンペティションモデルや高性能モデルのエンジンの放熱のために設えられてたもの。

 だが、現在では多少の放熱/整流効果もあるのだろうけど、むしろ自分たちの歴史へのオマージュや先人たちへのリスペクトを下敷きにしたデザインアクセントとしての色合いが濃いのだろう。でも、どっちでもいいのだ。カッコいいから。

 いや、実際問題、新型トナーレはカッコいい。もともとキリッとした美形ではあったけど、そうしたデザインのアレンジが加えられたことでさらに彫刻的な雰囲気を漂わせるようになった。個人的にアルファロメオのデザインに関しては、僕はどのモデルも初期型原理主義者みたいなところがあったりもする。でも、トナーレに関してはちょっと違って、いまこの瞬間には新型のフェイスにグッと惹かれてる。長いことアルファロメオ好きをやってるが、こんなのは初めてだ。まぁ原理主義者ゆえ、何年かしたら「どことなく哲学的な表情に思える初期型がやっぱりいいよねー!」なんていっているかもしれないけれど。

 そんなことをボンヤリと思いながらシートに座り込んでみると、インテリアも細々した部分が変わっている。

 もっとも大きな違いは、レバー式のシフトセレクターがロータリー式になってることだ。これ、正しくは昨年秋の仕様変更の時点で切り替わっていて、新型が発表される少し前の限定車、「トナーレ・インテンサ」で初めて体験したのだけど、操作のしやすさは間違いなくこちらが上。

 ロータリーダイヤルより少し前にあるDNAの走行モードセレクターもダイヤル式で、どちらも指先の動きひとつで操作できる。もちろん手動変速をしたいときには個人的にはモダン・アルファに共通する至宝と感じているアルミ削り出しのシフトパドルを弾くことになるわけだが、マニュアルモードで走りたいときには従来と違って右側のパドルをちょっと長く引いておくだけでよし。すべてブラインド操作がやすやすとできるので、この仕様となったのは大正解だと思う。

 ほかにもいくつか伝えておくべき変更点があって、センターのタッチスクリーンのヴァージョンが新しくなり、ワンタッチでシートヒーターをONにできるようになった。センターコンソールのスマホ用ワイヤレスチャージャーも、冷風が出て熱がこもらないものへ改められた。細かいところだけど、絶妙にうれしい変更だ。Bluetoothを経由してのApple CarPlayが繋がりやすくなったのもありがたい。

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