
この記事をまとめると
■M社創立30周年にデビューしたBMW M3 CSL
■ルーフをはじめとする徹底した軽量化によりベースモデル比110kgの重量減を実現
■BMW M3 CSLの車両価格は約1100万円で1383台が販売された
ライトウエイトなスポーツクーぺ=CSL
BMWは2001年のフランクフルトショーで、当時のM46型M3をベースに、さらに軽量高性能化を進めたコンセプトカー、「M3 CSL」を発表した。CSLとは「クーペ」、「スポーツ」、「ライトウエイト」を意味するもので、最初にBMWがこの称号を用いたのは、1971年に発表された「3.0 CSL(E9型)」でのこと。この3.0 CSLはその後も搭載される直列6気筒エンジンの排気量を拡大するなど進化を続け、最終的には1975年まで生産されるが、1973年には現在のM社の前身でもある、BMWモータースポーツ社も設立されている。
M3 CSLはコンセプトカーとしての発表から1年半以上の時を経て、2003年のジュネーブショーでその生産型を披露するのだが、この2003年はM社の創立30周年にあたる年でもあったわけだ。
21世紀を迎えて久々に復活を遂げたCSLは、そのコンセプトカーがそうであったように、じつに刺激的なディティールをもつモデルだった。注目すべきはやはりその徹底した軽量化策で、エクステリアではルーフパネルやフロントのエアダムを始めとする多くのパーツに軽量なCFRP素材が導入され、リヤウインドウガラスも薄型タイプのものに改められた。
CFRP素材はエンジンルームやキャビンにも積極的に活用されており、シートやステアリングホイールの表皮はこちらも軽量なアルカンターラとなる。遮音材が簡素化されたため、エンジンのサウンドはよりダイレクトにキャビンに伝わるようになったが、それを嫌うようなカスタマーは、そもそもM3 CSLなどというハードコアなモデルに興味など示すわけはないだろう。
装備面ではほかに、フロントのフォグランプやサイドエアバッグ、エアコン、オーディオが、ベースのM3からは省かれていたが、エアコンとオーディオはオプション選択が可能だった。
これらの軽量化が実現したダイエット量は110kg。コンセプトカーの段階では、ここには200kgレベルの数字が示されていたから、それでも日常的なオンロード走行に備えた、必要最低限の実用性は考慮されたということだろうか。
