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なんと「ルーチェ」がフェラーリから発売されるってマツダはどうする? 名乗りたいのに名乗れない「日本における車名かぶり」問題はしょっちゅう起こっていた (1/2ページ)

なんと「ルーチェ」がフェラーリから発売されるってマツダはどうする? 名乗りたいのに名乗れない「日本における車名かぶり」問題はしょっちゅう起こっていた

この記事をまとめると

■フェラーリの新型EVの車名「ルーチェ」で商標問題が浮上した

■本国と日本で異なる車名で販売されることになったモデルも多い

■近年の復活車名の多発の背景には商標権も深くかかわっている

フェラーリが「ルーチェ」を日本でも使えるのか問題

 フェラーリが2026年5月25日にブランド初となるEVを発表する。それに先立ち、インテリアの一部を公開し、車名もイタリア語で「光」を意味する「ルーチェ」になることを明かした。

 これを聞いて、もしかして日本では「ルーチェ」を名乗れないのではないかと心配する声があがった。かつてマツダが「ルーチェ」という名のセダン/クーペを販売していたからだ。しかしフェラーリは、「我々は国際法のもとでフェラーリ・ルーチェの商標を世界的に使用する権利を保持している」という声明を発表。どうやらフェラーリのEVは、全世界で「ルーチェ」を名乗るらしい。

 このように車名に関しては、国によってすでに商標登録されていたり、また現地の言葉で不謹慎な意味をもっていたりなどで、多くのメーカーが苦労してきた。実際に日本でも、やむなく本国とは異なる日本独自の車名が与えられて販売されたモデルも少なくない。そこで今回は、そんな別名を名乗って発売されたモデルを振り返ってみたい。

 まずはフェラーリから。「ルーチェ」に関しては事前に完璧な対応を行っていたようであるフェラーリだが、じつは過去に一度やらかしている。それが日本名「フェラーリ599」だ。

 じつはフェラーリ599の本国での正式車名は「フェラーリ599GTBフィオラノ」。ワールドプレミアでそう発表されたため、誰もが日本でも「フェラーリ599GTBフィオラノ」を名乗ると思っていた。しかし調べてみると「フィオラノ」は、すでに日本で商標登録されており使うことができない。そこで日本では「フェラーリ599GTB」になると内々に、当時の輸入元から連絡が入った。しかしその後、じつは「GTB」も別で商標登録されていたことが判明。これによりただの「599」を車名にすることが決定したといういきさつがあった。

 当時、筆者が在籍していた編集部の隣にはスーパーカー雑誌の編集部があったのだが、このフェラーリの決定により、スーパーカー雑誌の編集長がすでに校了した表紙の修正をするために印刷所に飛んでいったのをよく覚えている。

 次は有名なところで「ルノー・ルーテシア」だ。ルノー・サンクの後継車となるコンパクトハッチバックとして、現在も大人気なルーテシアであるが、本国での車名は「ルノー・クリオ」だ。

 これはギリシャ神話に登場する9人の女神のひとりであり、「歴史と詩を司る女神」のクレイオーに由来して名付けられたもの。しかし日本では、すでにホンダディーラーの販売チャンネルの名称として広く使用されていたため「クリオ」を名乗れず。日本ではやむなくパリの古名である「ルーテシア」を名乗ることになった。

 初代ルーテシアはその洗練されたデザインと走りのよさがウケて日本でも一定のファンを確立。フランス車の代表モデルとなったことで完全に定着したため、いまでも日本では「ルーテシア」を名乗っている。

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