
この記事をまとめると
■道路上にはさまざまな設備が設置されている
■安全に寄与するために置かれている場合が多い
■単純で費用も安くて効果の高い設計になっているのが特徴だ
道路の設備にはそれぞれ意味がある
ふだん何気なく走っている道路には、さまざまな安全に対するアイテムが数多く存在する。たとえばクルマで乗ってしまうと嫌な音がするデコボコやグレーチングと呼ばれる格子状の蓋、さらにはどこにでもあるガードレールの形がいびつなことにも、すべて理由がある。
そこで今回は、こうした道路設置されているアイテムの意味や機能を紹介していこう。
まずどこにでもあるガードレールだが、その役目はクルマが事故などで車道外に放出されないようにするため、またはクルマから歩行者を守るのが役目で正式名称は「防護柵」だ。
名前はいたって普通だが、その形状に工夫がされている。ガードレールはまっすぐな板状ではなく、複雑に折り曲げられている。これはまっすぐな形状では衝撃を吸収しきれないからだ。しかし、波状の形状(波形断面)にすることで強度を確保しており、まっすぐの形状と波状の形状では、強度が150倍ほども違うといわれている。
さらに、ガードレールの端が丸まっているのにも理由がある。ガードレールの定義として「進行方向を誤った車両が衝突する」という状況が想定されているため、金属板の鋭利な端が丸まっていないと、衝突したバイクやクルマにガードレールが突き刺さってしまう可能性がある。そのためにガードレールの端が丸まっているというわけだ。ちなみに丸まっている部分の名称は袖ビームだ。
では次に、乗ると嫌な音がする凸凹の路面について説明していこう。
運転の最中、時折不快なデコボコを通過したことがある人が多いだろう。これは「ランブルストリップ」と呼ばれるもので、ドライバーの命を守るために計算し尽くされたものなのだ。ランブルストリップは、主に自動車の路外逸脱や正面衝突を防止するための運転者への注意喚起のためのものであり、道路の中央や路肩の路面上に意図的に波状面をつくり、この部分を通過する際に音と振動を与えるようになっている。
目的は先述のとおり、居眠りや脇見運転の防止だが、それ以外にもカーブの手前や交差点付近に設置することで、無意識に出ているスピードを落とさせたり、夜間や豪雨、吹雪などで白線が見えにくい状況でも、タイヤからの感触で自車の位置を把握させることなどがある。
ではグレーチングはどうだろうか。その姿を想像できなくても実物を見れば、これのことかとすぐわかる人は多いはずだ。グレーチングとは道路で見かける鉄が格子状になっている蓋のことで、これもまた安全にひと役買っている。
グレーチングがただの板ではなく、わざわざ「格子状」にしている理由はいくつかある。たとえば、格子状にすることで雨水を効率よく溝に落とすことができる上に、少ない材料(鋼材)で、クルマが乗っても壊れない強度を確保できることなどが挙げられる。また表面に突起をつけることで、雨の日でも滑りにくい工夫がされているのも特徴のひとつだ。
このほかにも道路に書かれた不自然なラインや点線を見たことはないだろうか。これはドットラインと呼ばれるもので、走行車線の幅を狭く見せるような短い破線が、走行車線の左右端に設けられている。 あえて道幅を狭くしてスピードダウンを促しているため、長い下り坂やコーナーなど、スピードが出ると事故につながりやすい道路で用いられている。
このように普段何気なく走って行くところ安全に対する施設はいたるところに設置されている。もし運転する機会がある方は、道路に設置されたこのような施設をぜひじっくりと見ていただきたい。
