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洗車界隈で最近キてる謎のコーティング素材! 「グラフェン」ってなに? (2/2ページ)

洗車界隈で最近キてる謎のコーティング素材! 「グラフェン」ってなに?

この記事をまとめると

■グラフェンとは高強度かつ柔軟な次世代炭素素材

■セラミックコーティングとの優劣は施工条件で変わる

■耐薬品性や帯電防止など独自の強みをもつ

洗車業界を席巻する炭素素材

 SNSで洗車界隈の投稿をながめているとここ数年、「グラフェン」という単語が目に飛び込んでくることが増えた。ガラスコーティングや最上級とされるセラミックコーティングではなく「グラフェンコーティング」が存在感を高めている。自動車業界全体で技術革新が進むなか、カーケア用品の進化も止まることはないようだ。

 この謎の原料「グラフェン」とは、炭素原子が六角形の格子状に配置された、原子1個分の厚みしかないシート状物質である。2004年にマンチェスター大学のアンドレ・ガイム(Andre Geim)氏とコンスタンチン・ノボセロフ(Konstantin Novoselov)氏が実験的な単離に成功し、その発見からわずか6年後の2010年にノーベル物理学賞を受賞した。

 最大の特徴は、理論上きわめて高い引張強度をもつ一方で、柔軟性にも優れ、折り曲げが可能という物理的特性にある。この強靭かつ柔軟な炭素物質を二酸化ケイ素やカルナバ素材などと配合し、自動車用コーティング剤として応用したものがグラフェンコーティングである。第三者認証企業SGSの試験結果報告書によると、米国アダムスポリッシュ社のグラフェンセラミックコーティングは鉛筆硬度10Hを達成している。また、製品によっては多層施工が可能とされる次世代素材だ。

 では、これまで最上級コーティングとされてきたセラミックコーティングとどう違うのだろうか? 一般的にセラミックコーティングは、SiO₂(二酸化ケイ素)などの無機成分を高濃度に含む硬化型コーティングを指すことが多い。一方でグラフェンコーティングは、前述のとおり還元型酸化グラフェンとセラミック分子などが配合される新技術によるものだ。

 SNS上では両者の優劣についてさまざまな議論が交わされているようだが、被膜の強度や寿命は溶剤の濃度、処方や施工条件によって大きく変わるため、一概にどちらが優れていると断言することはできない。

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