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けっこうな台数が現存するのに新車価格の20倍! 普通のF40が8億円ってよく考えると高すぎないか? (2/2ページ)

けっこうな台数が現存するのに新車価格の20倍! 普通のF40が8億円ってよく考えると高すぎないか?

この記事をまとめると

■RMサザビーズでフェラーリF40が約8.3億円で落札された

■F40のなかでも特別なモデルであるLMは17億円超で落札されたリザルトもある

■F40高騰の理由はエンツォが見届けた最後のフェラーリという物語と投資価値の高さにある

フェラーリF40はバブル期の数倍で取り引きされている

 庶民にはまったく縁のない超高額車両が出品リストに並ぶオークションサイト「RMサザビーズ」のホームページで、「何か珍しいクルマでも出品されていないかな」と野次馬根性まるだしでオークションのリザルトを見ていたら、ふと1台のクルマが目にとまった。フェラーリF40だ。

 そのF40は1992年式。「F40としては最後期のモデルかぁ」なんて軽い気もちで落札価格を見たら523万ドルだった。日本円に換算してみて仰天した。執筆時点の為替レート(1ドル=約160円)で計算すると、約8億3680万円! いつの間にそんなに価値が上がってたんだ!

 確かにF40は近年、その人気が爆上がりしており、6億円超で落札されることもちょくちょくあったが、いわゆるLMやコンペティツィオーネなどの特別ではないモデルでも8億円を超えることがあるとは思わなかった。気になったので「じゃあ、LMやコンペティツィオーネはいくらなんだ?」と思って過去のリザルトを検索してみると、2025年8月のモントレー・オークションで、1993年式F40 LMが1100万5000ドルで落札されていた。日本円にして約17億6080万円!!! もう異次元の世界だ。

 フェラーリの公式で1311台が販売されたとされるF40は、スペチアーレとしては異例なほど生産台数も多く、新車時の価格も約5000万円(当時の日本国内の正規輸入車)だったとされている。現行スペチアーレであるF80の350万ユーロ(1ユーロ185円換算で約6億4750万円)と比べたら、圧倒的に安いし手に入れやすかったはずなのに……。どれだけ世界の収集家はフェラーリF40が好きなんだ。その理由をちょっと考えてみた。

 1987年に登場したF40は、フェラーリ創立40周年を記念して開発されたスペチアーレモデルである。ツインターボのV8エンジンをミッドシップし、最高出力は478馬力。当時としてはトップクラスのパフォーマンスを誇り、最高速度は324km/hに達したとされる。その過激な性能から「公道を走れるレーシングカー」なんて称されていたのが懐かしい。

 だが、F40の価値は、このスペックの数値では決して語ることができない。このクルマには、ほかのスーパーカーにはない特別なストーリーがいくつも宿っている。

 まず最大のポイントは、いまや伝説となった創業者のエンツォ・フェラーリが生前に関わった最後のモデルであるという点だ。創業者自身が見届けた最後のフェラーリ。この事実だけで、コレクターズアイテムとしての価値は別格になった。

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