
この記事をまとめると
■アルファロメオの往年のコンセプトカーが次世代EVのモチーフに浮上している
■プロテオは可変ルーフと4WDなどの先進技術が与えられたコンセプトカーだった
■市販化されなかった伝説の1台が時を超えて蘇る可能性に胸アツ
SLKよりも前にリトラクタブルハードトップを実現
電動化という静かでも大きな波が寄せているいま、情熱系ブランド代表のアルファロメオはどう乗り越えていくのでしょうか。これまで伝えられているところによると、次のEVクーペには往年のスタイルモチーフを採用するとかしないとか。熱いモデルを積み上げてきたミラノの古豪が選んだのは、1980年代末のコンセプトカー「164プロテオ」というのが有力視されています。
アバンギャルドで、伝説的とも称され、アルファロメオ博物館の一等席に飾られた164プロテオとはどんなクルマだったのでしょうか。
1991年のジュネーブショーで発表された164プロテオは、名前からも推察できるように、当時のフラッグシップセダンだった164のコンポーネントを活用したコンセプトモデル。プロテオとは、ギリシャ神話に出てくる「形や変化を司る」神の名で、クーペとカブリオレ双方のスタイルをもつことに由来しています。
電動でリヤバルクヘッドの後ろに収納できるガラス製のリトラクタブルハードトップを備えており、のちにこのアイディアをメルセデス・ベンツSLKが市販化していますが、アルファロメオは特許申請をしなかったことをいまでも悔やんでいるのだとか。
デザインは、当時のアルファロメオ・チェントロ・スティーレ(デザインセンター)によるもので、のちに登場するGTVやスパイダー(916系)の三連プロジェクターヘッドライトなどのデザイン要素に大きな影響を与えました。
なにしろ、この計画にはアルファロメオのデザインディレクター、ウォルター・デ・シルバ、アルベルト・ベルテッリ、ベネデット・カルメロ、サテライトスタジオのストラS.p.A.からはゴッタルド・ブストレオ、ロベルトとアルフレード・ストラらが出席するという最高レベルで、「社運」を賭けたものに等しかったかと。なるほど、30年以上たったいまでも選ばれるデザインが仕上がるわけです。
