
この記事をまとめると
■マセラティがトライデントロゴ100周年を記念してビアンシェとコラボ
■「ウルトラフィノ・マセラティ・フライング・トゥールビヨン」を発売した
■世界限定100本で価格は約1400万〜1500万円となる
ブランドロゴ100周年を記念した限定アイテム
指輪やネックレスなどのアクセサリーの類は着けないという男性でも、腕時計だけは身に着ける人は多いと思う。それがクルマ好き男子であれば、「時計好き」な確率はグッと上がる。仮に「好き」とまではいかなくても、少なくとも「まったく興味ない」という人よりも「興味ある」という人が圧倒的に多いはずだ。その理由は、簡単にいってしまえばどちらも「精密なメカニズムが詰まったカッコいい機械」だからに尽きるだろう。もちろんそれを裏付けるデータなんてものはもちあわせていないけど……。
そんなわけだから、これまでにもフェラーリとウブロ、マクラーレンとリシャール・ミル、ブガッティとジェイコブ、ベントレーとブライトリング、メルセデスAMGとIWCなど、数多くの自動車ブランドと時計ブランドが魅力的なコラボウォッチを誕生させてきた。
そこに新たに名を連ねる、クルマ好きであれば思わず反応してしまいそうな腕時計が、マセラティから発表された。それが、スイスの時計ブランド「ビアンシェ(Bianchet)」とコラボした「ウルトラフィノ・マセラティ・フライング・トゥールビヨン」だ。マセラティとブランシェが互いのブランド理念に共感して誕生した、マセラティを象徴する「トライデント(三叉の矛)」エンブレム誕生100周年を祝う特別なアイテムだという。
この時計の一番の目玉は、時計界の最高峰メカニズムである「フライング・トゥールビヨン」を積んでいるということ。トゥールビヨンというのは、重力による時間のズレを打ち消すための装置なのだが、ビアンシェはそれをフライング(支柱を隠して浮いているように見せる)させた。これ、地面を滑るように走るマセラティの「軽やかさ」や「スピード感」を表現しているのだとか。
さらに、文字盤には「トライデント」ロゴ! まるでマセラティのメーターを眺めているようなワクワク感を、左腕でいつでも楽しめるというわけだ。
さて、モデル名にある「ウルトラフィノ」とはイタリア語で「超薄型」を意味する。そしてその名のとおり、この時計はとにかく薄い。マセラティのエンジニアが、エンジンルームの配置をミリ単位で突き詰めて低重心化を実現して運動性能を上げるように、ビアンシェの職人もパーツの配置を突き詰めてケースの厚みを極限まで削った。ムーブメントの厚さは驚愕の4.95mm!
この薄さで、110時間(約4.5日)も動き続けるパワーリザーブを誇るというから、マセラティよりもはるかに燃費に優れている(そもそもゼンマイ仕掛けのトゥールビヨンに燃料といった概念はないけれど……)ことは間違いない。
そして、素材選びも完全にスーパーカー基準だ。ケースには軽くて強い「チタン」や「カーボン」を採用。それはまるで、マセラティMCプーラのようなフラッグシップスポーツが、軽量化のためにカーボンを使いまくるのと同じ発想だ。手首に巻いたときの軽さとフィット感は、まるでマセラティのステアリングを握っているときのような一体感を感じさせてくれることだろう。
今回のコラボは、ブランドの名前を貸してただロゴを載せただけのような上辺だけのものではない。マセラティの100年にわたる歴史を、スイスの技術で「時間」に変換したホンモノの芸術品だ。できることならぜひ所有したいものである。問題は世界限定100本であることと、8万5000スイスフラン(約1400万〜1500万円)という価格だ。マセラティの100年の美学とトゥールビヨンの超絶技巧が共鳴しあう「一生モノ」の一本は、そうそうたやすく手に入れることはできないようだ。
